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モネ それからの100年

<出展作家の視点>(5)「波絵」 移りゆく風景 匂い立つ人間美

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 作者はよき理解者の一人である。今回出品している作品「波絵」の周りを歩きながら見てみると、上空から眺める水田のように見えてくるかもしれないし、どこかで経験した風景のように見えるかもしれない。それは作品の持つ「色」の印象と、半立体のインクの中に内包する、移り行く「光と影」の共演であろう…。

 少しカッコつけて始めてみたが、実際に会場で作品を並べてみて、いつも最初にビックリして見ているのは僕なのだ。それはモネの見ていた常に移り行く風景。それは時間や空模様、作者自身の心持ちでも違った景色に見えていただろうことに似ている。自然美を超える美しさは人間美にしか存在しない。そのことは、作品に対するモネの行動から匂ってくるのである。  (小野耕石=美術家、版画家)

 =おわり

    ◇

 「モネ それからの100年」展(東京新聞など主催)は9月24日まで、横浜美術館(横浜市西区みなとみらい)で開催中。8月16日を除く木曜休館。観覧料など問い合わせはハローダイヤル=電03(5777)8600=へ。

 

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