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モネ それからの100年

「モネ それからの100年」クイズ 第2問・湯浅克俊《Quadrichromie》

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 この縦縞(たてじま)はなに?

湯浅克俊《Quadrichromie》 2018年 水性木版(4版4色)、 和紙 作家蔵

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◆4色で織りなす「透明感」

正解は 川面(かわも) 

 フランス語で「四色印刷」を意味する題名のとおり、四枚の版木を青、赤、黄、黒の各色で1枚の紙にすり重ねてできた木版画です。

 日常的な風景を精緻に彫り上げた画面上部に対し、下部は縦縞(たてじま)の状態で四色を残し、透き通るような川面の映り込みを抽象的に表現しています。絵の具をほぼ原色のまま画面上に並置し、色の連なりによって風景を描き出した印象派の「筆触(ひっしょく)分割」の手法をほうふつとさせます。

 この抽象化された色の帯に目を凝らすと、水平方向にのびる有機的な曲線がうっすらと浮かび上がってきます。川面のさざ波を思わせるこの曲線、実は版木の木目がそのまますり込まれてできた模様なのです。

 (松永真太郎=横浜美術館主任学芸員)

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 「モネ それからの100年」展(東京新聞など主催)は9月24日まで横浜美術館で開催中。開館時間は午前10時〜午後6時。ただし8月17、24、31日と9月14、15、21、22日は午後8時30分まで開館。いずれも入館は閉館の30分前まで。8月16日を除く木曜休館。観覧料は一般1600円、大学・高校生1200円、中学生600円、小学生以下無料。問い合わせはハローダイヤル=電03(5777)8600=へ。

 

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