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モネ それからの100年

「モネ それからの100年」クイズ 第3問・クロード・モネ《テムズ河のチャリング・クロス橋》

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 ピンクと紫のモクモクは、なに?

クロード・モネ《テムズ河のチャリング・クロス橋》 1903年 油彩、キャンバス 吉野石膏株式会社蔵(山形美術館に寄託)

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◆光と色彩 映える霧の風景

正解は 蒸気機関車の煙

 空に浮かぶ雲にも、煙突からのぼる煙にも見えるこのモクモクは、ロンドンのテムズ河にかかるチャリング・クロス橋を走る蒸気機関車の煙です。しかし絵の中では、肝心の機関車はおろか、橋や遠くに見える国会議事堂さえも、すべてがぼんやりとしています。

 ロンドンでは、冬になると時折深い霧が発生し、街中を覆ってしまうそうです。手を伸ばすと指先が霞(かす)んでしまうほど濃い霧は、生活する上では困ったものでも、モネにとっては最高のモチーフでした。物のかたちが消え、光と色彩だけが刻々と変化する様子を繰り返し描いたモネ。モクモクとあがる煙は、降り注ぐ太陽に照らされて、河面(かわも)の反射とともに霧の風景を彩っています。

 (大澤紗蓉子=横浜美術館学芸員)

     ◇

 「モネ それからの100年」展(東京新聞など主催)は9月24日まで横浜美術館で開催中。開館時間は午前10時〜午後6時。ただし8月17、24、31日と9月14、15、21、22日は午後8時30分まで開館。いずれも入館は閉館の30分前まで。8月16日を除く木曜休館。観覧料は一般1600円、大学・高校生1200円、中学生600円、小学生以下無料。問い合わせはハローダイヤル=電03(5777)8600=へ。

 

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