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モネ それからの100年

「モネ それからの100年」クイズ 第5問・クロード・モネ《睡蓮》

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 赤紫のぐるぐるは、なに?

クロード・モネ《睡蓮》 1914−17年 油彩、キャンバス 群馬県立近代美術館蔵(群馬県企業局寄託作品)

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◆画家の探求心にじむ赤紫

 正解は 睡蓮の葉

 ぐるぐるの正体は、七十代半ばのモネが描いた睡蓮(すいれん)の葉っぱです。でも、赤紫色の葉っぱ? しかも、ぐるぐる?

 川から庭に水を引いて睡蓮の池を造ったモネは、このモチーフだけで数百枚の絵を遺(のこ)しています。しかしそれは、完成したスタイルの単なる繰り返しなどではありませんでした。自分の絵には何かが不足しているのではないか。もっと先に、たどり着ける地点があるのではないか−。ぐいぐい引かれた筆跡と、激しいほどの色遣いを見つめていると、画家のそんな呟(つぶや)きが聞こえてくるようです。その思いに心を寄せたとき、赤紫のぐるぐるは、周囲の深い緑色と響き合い、濡(ぬ)れた葉の一瞬のきらめきとなって、私たちの眼(め)に飛びこんでくることでしょう。

 (坂本恭子=横浜美術館学芸員) =おわり

     ◇

 「モネ それからの100年」展(東京新聞など主催)は9月24日まで横浜美術館で開催中。開館時間は午前10時〜午後6時。ただし8月24、31日と9月14、15、21、22日は午後8時30分まで開館。いずれも入館は閉館の30分前まで。木曜休館。観覧料は一般1600円、大学・高校生1200円、中学生600円、小学生以下無料。問い合わせはハローダイヤル=電03(5777)8600=へ。

 

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