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モネ それからの100年

<中ザワヒデキ×辛酸なめ子 往復書簡> (2)中ザワヒデキが選ぶモネ「テムズ河のチャリング・クロス橋」

クロード・モネ「テムズ河のチャリング・クロス橋」 1903年 吉野石膏株式会社蔵(山形美術館に寄託)=横浜美術館で

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◆辛酸さんの「瞑想画」に通じる

 御元気ですか。三年前に神田のテトカで行なった二人展(※)、楽しかったです。今回は、私たちではなく他の方の作品を紹介しあう趣向ですが、こちらも楽しみです。

 まずは私から、霧に烟(けむ)るロンドンが描かれた本作を紹介します。川面の煌(きら)めきの向こう、橋上で輝く不定形は何でしょう…きっと機関車が吐く煙に光線が当たっているのですね。遠くに霞(かす)む議事堂との対比が神ですが、このように茫洋(ぼうよう)とした全体画面の中央に配された白く儚(はかな)い形態は、辛酸さんの「瞑想(めいそう)画」に通じると思いました。目を閉じ意識の奥から浮かぶ図像が、「眼(め)に成り切って描く」と解説されるモネの絵と繋(つな)がるなんて不思議です。本作の題名をチャネリングと空目したせいでしょうか。

 ※二人展 二〇一五年に東京・千代田区神田のTETOKAで開催された辛酸なめ子と中ザワヒデキによる展覧会「n次元」のこと。辛酸は瞑想画、中ザワはパソコン画を発表。赤色の作品が多かった。

     ◇

 「モネ それからの100年」展(東京新聞など主催)は、横浜美術館(横浜・みなとみらい)で9月24日まで開催中。開館時間は午前10時〜午後6時。ただし8月24日、31日、9月14日、21日(いずれも金曜日)と15日、22日(同土曜日)は午後8時30分まで開館。いずれも入館は閉館の30分前まで。木曜休館。観覧料など問い合わせはハローダイヤル=(電)03(5777)8600。

 

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