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モネ それからの100年

<中ザワヒデキ×辛酸なめ子 往復書簡> (3)辛酸なめ子が選ぶ現代作品 マーク・ロスコの「赤の中の黒」

マーク・ロスコ「赤の中の黒」 1958年 東京都現代美術館蔵(C)1998 Kate Rothko Prizel&Christopher Rothko/ARS,N.Y./JASPAR,Tokyo E3115=横浜美術館で

写真

◆胎内や血潮のような生命力

 「瞑想(めいそう)画」のことを覚えていてくださってありがとうございます。三年前の展示では中ザワさんの作品も赤い色が多く使われていて鮮やかでした。赤といえば、マーク・ロスコの「赤の中の黒」です。胎内や血潮のような色に生命力を感じます。

 ところでモネの絵の輪郭線がぼやけた感じは、振動している万物の波動を描いているように思います。「赤の中の黒」の黒い四角の形も、外枠がもやもやしていてバイブレーションを感じます。じっと見ていると赤の中に光を感じたり、黒もただの闇ではなく異次元の入り口のように見えたり、吸い込まれそうになります。同様にモネの池にも引き込まれそうに…。美術館は入場者と退場者の人数が合っているか確認した方がいいかもしれません。

     ◇

 「モネ それからの100年」展(東京新聞など主催)は、横浜美術館(横浜・みなとみらい)で9月24日まで開催中。開館時間は午前10時〜午後6時。ただし8月31日、9月14日、21日(いずれも金曜日)と15日、22日(同土曜日)は午後8時30分まで開館。いずれも入館は閉館の30分前まで。木曜休館。観覧料など問い合わせはハローダイヤル=(電)03(5777)8600。

 

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