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モネ それからの100年

<中ザワヒデキ×辛酸なめ子 往復書簡> (4)中ザワヒデキが選ぶモネ「睡蓮」

クロード・モネ「睡蓮」1914−17年 群馬県立近代美術館蔵(群馬県企業局寄託作品)=横浜美術館で

写真

◆恋してしまう色の対比

 先日は美術館の池にも、お盆の海にも引き込まれずに済みましたが、このモネの縦長の睡蓮の絵にはすっかり惹(ひ)き込まれてしまいました。濃い青緑と濃いピンクの対比に、うっかり恋してしまったみたいです。画家の筆のタッチも縦に横に力強く、視線も心も奪われました。

 筆遣いでいえば、水面に浮かぶ睡蓮の丸い葉の輪郭がCのような、Uを横に寝かせたような、流暢(りゅうちょう)なピンクでスラっと描かれているところもポイントかと。全体を絵の具の厚塗りで攻め立てておいて、ところどころサラっと力を抜くだなんて、まるで何かのテクニックみたいです。こうした睡蓮の連作からもう約百年とのことですが、昔も今もこうしたテクニックは不滅のようですね。 

      ◇

 「モネ それからの100年」展(東京新聞など主催)は、横浜美術館(横浜・みなとみらい)で9月24日まで開催中。開館時間は午前10時〜午後6時。ただし8月31日、9月14日、21日(いずれも金曜日)と15日、22日(同土曜日)は午後8時30分まで開館。いずれも入館は閉館の30分前まで。木曜休館。観覧料など問い合わせはハローダイヤル=(電)03(5777)8600。

 

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