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モネ それからの100年

<中ザワヒデキ×辛酸なめ子 往復書簡> (5)辛酸なめ子が選ぶ現代作品 松本陽子の「振動する風景的画面III」

松本陽子「振動する風景的画面III」 1993年 倉敷市立美術館蔵=横浜美術館で

写真

◆ピンクの煙が絵から流れ出る

 モネの描き方のテクニックを読みとられるとは中ザワさん、さすがプロです。私もピンクの煙に巻かれる松本陽子氏の作品に引き寄せられたのですが、どうやって描いているのか見当もつきませんでした。でも音声ガイドを聞いたら「筆と水と布を使っている」「真ん中あたりから攻めていくんです」とオープンに説明してくださっていて、サービス精神にも感動。しかし聞いてまねしたからといってこんな風には描けませんが…。これだけの大作を一日で描けるのは、自分を明け渡して無になっているのでしょう。ピンクの煙が絵から外に流れ出てくるようで、モネがこだわっていた、絵画の拡張性を感じる作品です。絵画同士が混ざり合う展示空間が心地よいです。

    ◇

 「モネ それからの100年」展(東京新聞など主催)は、横浜美術館(横浜・みなとみらい)で9月24日まで開催中。開館時間は午前10時〜午後6時。ただし8月31日、9月14日、21日(いずれも金曜日)と15日、22日(同土曜日)は午後8時30分まで開館。いずれも入館は閉館の30分前まで。木曜休館。観覧料など問い合わせはハローダイヤル=(電)03(5777)8600。

 

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