東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > イベント情報 > 美術一覧 > モネ それからの100年 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

モネ それからの100年

<中ザワヒデキ×辛酸なめ子 往復書簡> (6)中ザワヒデキが選ぶモネ「バラの小道の家」

クロード・モネ「バラの小道の家」1925年 個人蔵(ロンドン)=横浜美術館で

写真

◆晩年の執拗な筆遣いに感動

 現代の作家とモネの作品は、展示空間では確かに心地よく混ざり合って見えますね。

 混ざり合うといえば、モネから始まる印象派はパレット上では色を混ぜず、キャンバスに純色のまま色を並べることによって、目の網膜上で色が混ざり合う「網膜混色」を始めたと言われます。そのほうが生き生きと鮮やかに見えるからです。

 とはいえこのモネの亡くなる前年の作は、どこか痛々しい気もします。晩年の二十年間は目の病気に苦しみ、手術をしてもあまり回復しなかったそうです。なのでこの風景も、この通り溶けたように見えていたというよりは、この絵さえ、この通りには画家には見えていなかったのでしょうね。

 そんな中での執拗(しつよう)なこの筆遣い、感動です。

      ◇

 「モネ それからの100年」展(東京新聞など主催)は、横浜美術館(横浜・みなとみらい)で9月24日まで開催中。開館時間は午前10時〜午後6時。ただし8月31日、9月14日、21日(いずれも金曜日)と15日、22日(同土曜日)は午後8時30分まで開館。いずれも入館は閉館の30分前まで。木曜休館。観覧料など問い合わせはハローダイヤル=(電)03(5777)8600。

 

この記事を印刷する