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【全日本大会】

[総合]「選手育成こそ最優先」 「1日70球制限」軟式野球連盟の宗像専務理事に聞く

球数制限ルールと検診実施について説明する全日本軟式野球連盟の宗像豊巳専務理事=都内で

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 18日に明治神宮野球場で開幕する高円宮賜杯第39回全日本学童軟式野球大会(東京新聞など主催)で導入される投手の「1日70球」制限ルールと、全選手対象の肩・肘検診について、全日本軟式野球連盟の宗像豊巳専務理事にその意義などを聞いた。 (鈴木秀樹)

 −「1日70球」ルール導入の決断は昨年中か。

 「去年12月の理事会だった。学童選手の4割は肩や肘に違和感を持ちながら野球をやっている、もう待ったなしだと」

 −反対意見は。

 「なかった。チーム編成や投手育成など、不安は感じているようだったが」

 −新ルールは、今年は全国大会で導入する一方、都道府県予選は1年の猶予期間を設けた。各地の導入状況は。

 「半数ほどが『1日70球』を(予選で)適用してくれたようだ。大会が進んだ準々決勝からといった地区もある」

 −大会特別規則で、一度、他の守備位置についた投手の再登板禁止も打ち出した。

 「再登板禁止については、根拠となるデータがあるわけではない。ただ、医師に意見を求めると、ケガのリスクは高まると。70球という数にも、異論があるのは承知している。ただ、数字ありきではなく、目的はあくまで選手の故障リスクを排除すること。指導者の意識改革を促すためのルール導入だ。勝利至上主義ではなく、選手育成こそが最優先なのだと」

 −大会3日目にダブルヘッダーが組まれている。投球過多と同様に、トーナメント戦の過密スケジュール見直しも必要では。

 「今回も苦渋の決断だったが、会場確保の兼ね合いなどから決めた。今後、選手の健康を第一に考えると、予選リーグの導入なども含めて、競技形式を考え直す必要性も感じている」

 −全選手を対象に行う肘と肩の検診については。

 「群馬・慶友整形外科病院の古島弘三先生をまとめ役に、医師15人、理学療法士10人のメンバーで検診を行う。学童選手は投手、野手にかかわらず、4割ほどが肘・肩に違和感を持っていると言われている。一方、全国に先駆けて、昨年から70球ルールを導入している徳島県の徳島大・松浦哲也先生によれば、ルール導入後の追跡調査で故障率が5〜8%下がったという」

 −効果はあるということか。

 「これまでの検査は抽出で行っているが、今大会は出場選手全員が対象。“故障者探し”ではなく、出てくるデータが貴重なものになる。検診を毎年行い、データを蓄積していくことも重要だ。連盟としては、小・中学生選手たちの健康カルテをシステム化して、いずれは高校野球にまでつなげて行けたらとも考えている」

 

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