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<都のいだてん>(上)みなぎる自信、飛躍の時 中村匠吾(26)富士通

昨年3月のびわ湖毎日マラソンで力走する中村匠吾=大津市皇子山陸上競技場で

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 東京マラソン(東京新聞など共催)が3月3日に行われる。男子は2020年東京五輪の代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権が懸かるレース。来夏の大舞台を見据え、都心を駆ける3人の「いだてん」を紹介する。

     ◇

 ホップ・ステップ・ジャンプ。中村にとって東京マラソンは日本を代表する「いだてん」へと大きくジャンプをするレース。

 「今回がマラソン3戦目。自分の力を出し切って評価されなければいけない。非常に大切なレース。先頭集団でしっかり勝負する。(2時間)6分台を確実に出したい」

 6分台という目標がさらりと出る。自信。充実感。自らへの期待。淡々とした口調ながら、言葉の端々からあふれ出る。

 昨年3月のびわ湖毎日で初マラソン。「やってみないと分からなかった」。手探りの中、最高気温19・5度の暑さをもろともせず、ラスト2・195キロでペースを上げるインパクトを残した。日本勢トップの2時間10分51秒。東京五輪マラソン代表選考会となるMGCの出場権を獲得した。

 びわ湖毎日が「ホップ」なら、9月のベルリンは「ステップ」。ペースメーカーが機能せず、5キロ付近から最後までひとり旅。それでも自己ベストを大幅に更新する2時間8分16秒で日本人トップの4位に入った。2レースで見せたマラソンへの適性。暑さにも対応し、スタミナと心の強さは十分といえる。

 大きな「ジャンプ」を遂げるためには力を蓄えなくてはならない。東京マラソンへ向け、1月は徳之島で「月間1000キロちょいくらい」の走り込みでスタミナを強化し、2月は米ニューメキシコ州アルバカーキの高地合宿でスピードを磨き上げた。

 「これまで2レースの練習内容と比べても断然いい。余裕度を持ってできている。ようやく本当にやりたいマラソン練習ができた。この1年故障もなく、ずっと練習を継続できているのも大きい。自信を持ってスタートに立てる」

 日本男子は昨年から設楽悠太(ホンダ)、大迫傑(ナイキ)が日本記録を更新し、井上大仁(ひろと=MHPS)がジャカルタ・アジア大会を制覇。昨年12月の福岡国際で服部勇馬(トヨタ自動車)が日本人14年ぶりの優勝を果たし、「4強」と呼ばれる。その中でもトップの大迫と直接対決を迎える。

 「大迫さんが強いのは分かっている。後半勝負。仕掛けないと勝てない。強いところを見せつけることが大事」

 5強を形成するどころか、打倒大迫を果たすのか。勝負の3戦目はMGC、東京五輪へ向けた大ジャンプとなるかもしれない。 (森合正範)

<なかむら・しょうご> 富士通所属。駒大4年時の箱根駅伝で1区区間賞。2014、16年世界ハーフマラソン日本代表。18年3月、初マラソンのびわ湖毎日で日本勢トップの7位。同年9月ベルリンで2時間8分16秒の4位。172センチ、55キロ。26歳。三重県出身。

 

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