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【地域のチカラ】

オール栃木・佐野産 日本酒完成 若手農家の夢に酔う

日本酒「農家の汗」の完成に尽力した佐野市青少年クラブ協議会のメンバー=同市で

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 栃木県佐野市の若手農業従事者らが三年間の試行錯誤の末に、日本酒「農家の汗」を完成させた。市内で栽培された栃木ブランドの米を使い、県内最古の蔵元が醸した「オール佐野産」の酒だ。 (梅村武史、高橋淳)

 佐野市青少年クラブ協議会が中心となって取り組んだ。メンバーは二十〜三十代の農業従事者十人。二〇一六年から「農家の汗」を生み出すために奔走してきた。

 使った米は、宇都宮大農学部が開発し、同大出身のメンバー一人が栽培しているオリジナル品種の「ゆうだい21」。地元産のさまざまな素材を検討する中で、酒米ではないこの品種にたどり着き、市内の十二アールの田んぼから約五百キロを収穫した。醸造は市内の第一酒造に依頼した。

 瓶のラベルには、メンバー一人一人が円状に稲穂を描き、真ん中に「MADE IN SANO」の文字をあしらった。さっぱりとした辛口の純米酒で、冷やで飲むのがお勧めという。

 市内で「農家の汗」をお披露目した協議会の篠崎浩治会長は「関係者の苦労の結晶。完成は感慨深い。地元のみなさんに楽しんでもらいたい」と語った。

 第一酒造の島田嘉紀社長は「このお酒には農業に携わる方々の工夫が詰まっている。今後の農業の新しい形として進んでいけば」と期待を寄せた。

 七百二十ミリリットル入りの瓶で約千百二十本が完成。三月中旬から同市飯田町のJA佐野経済センターで千七百円(税込み)で販売し、既に三割が売れる好調ぶりという。夏からインターネットを含めた販路拡大を目指している。

 篠崎会長は「佐野産の麦を使ったビールや佐野産イチゴの果実酒などの生産も試みたい」と将来の夢を語っている。

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