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【地域のチカラ】

檜原村 空き家、遊休農地を活用 東京の里山シェアしよう

東京里山シェアリングの拠点に整備する空き家と松岡賢二さん=いずれも檜原村で

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 「東京にあなたの“田舎”をつくりませんか」−。檜原村地域おこし協力隊員の松岡賢二さん(31)が、村内の空き家や遊休農地をシェアハウスやゲストハウス、共同農園として生かす「東京里山シェアリング」プロジェクトを始め、参加を呼び掛けている。移住希望者に住居や仕事を、観光客に宿泊と体験の場を、それぞれ確保し、自然豊かな東京の里山の魅力を発信・共有する。拠点施設の整備資金をクラウドファンディングで募っている。(萩原誠)

 「東京里山シェアリング」は「遊び、働き、暮らせる農業コミュニティー」がコンセプト。拠点の施設を「ひのはうす」と名付けてシェアハウスやゲストハウス、シェア店舗にして、移住者の居住や仕事、観光客の宿泊の場に。遊休農地は「ひのふぁーむ」と名付け、共同農園や観光客の体験の場にする構想だ。

 「ひのはうす」は、南秋川沿いで清流を楽しめる空き家を確保。現在、改装を進めている。二階部分を四、五人が住めるシェアハウスに、一階部分は七人が泊まれるゲストハウスと、四人ほどで活用できるシェア店舗にする予定だ。

 「ひのふぁーむ」は「ひのはうす」近くの遊休農地五カ所計二千平方メートル。農園シェアリングを昨年から実施している。現在、二十五人が参加。何を作るかの相談から種まき、収穫まで協力して行う。収穫した野菜は山分けする。

 都心から西に約五十キロの檜原村は、総面積の九割を占める林野や秋川渓谷など豊かな自然が特長だ。松岡さんによると、少子高齢化が進み、空き家や遊休農地、放置された山林が目立ち始めている。安価な宿泊施設や、体験スポットも少ないという。

 松岡さんは二〇一七年四月に檜原村に移住。遊休農地に着目し、農地を借りて「ひのふぁーむ」を始めた。活動を通じ、村役場に移住の相談が増えたが物件が少なく、需要に応えられていないと感じた。「ひのふぁーむ」に加え、空き家を活用すれば仕事と住居を確保できると、プロジェクトを立ち上げることにした。

 資金はクラウドファンディングサイト「レディーフォー」で募っている。十四日までで目標額は百万円。五千円から支援でき、ゲストハウス一泊宿泊券などのリターンがある。

 松岡さんは「東京にありながら豊かな自然と人の温かみが残っている。檜原村をみんなが遊び暮らせる田舎にして、村の魅力を、より多くの人に実体験してほしい」と話している。

農園シェアリング「ひのふぁーむ」の農地

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