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【特定秘密保護法】

特定秘密、手続きせず廃棄 海自、公文書コピー100件

 海上自衛隊が公文書管理法に基づく手続きをしないまま、特定秘密に指定されているコピーの文書百件を廃棄していたことが七日、政府が閣議決定した二〇一八年の特定秘密保護法の運用状況に関する報告書で明らかになった。防衛省はイラク派遣部隊の日報隠蔽(いんぺい)問題でずさんな対応が批判されたが、公文書管理に対する意識の低さがあらためて浮き彫りとなった。

 内閣情報調査室や防衛省によると、海自横須賀基地(神奈川県横須賀市)所属の潜水艦と上級司令部が一五〜一八年ごろ、複数回にわたって特定秘密の行政文書を複写。必要な部署で回覧した後、不要と判断して廃棄した。

 この文書は保存期間が一年以上と定められており、内閣府独立公文書管理監による検証や監察、首相との協議といった廃棄に必要な手続きをしていなかった。担当者は「破棄してもよいものだと勘違いしていた」と話しているという。

 一方、防衛省が今年一月に行った特定秘密保護に関する定期検査を契機に発覚し、廃棄された文書は、原本をコピーし直して復元した。岩屋毅防衛相は七日の記者会見で「またミスが起こらないよう、特定秘密文書を含む行政文書の適切な管理に努める」と述べた。

 特定秘密保護法は年一回、運用状況を国会に報告することを義務付けている。報告書では、特定秘密の文書管理で計六件の法令違反があり、独立公文書管理監が防衛省と国土交通省など四省庁に是正を求めた。一八年末で特定秘密は五百五十一件、特定秘密が記録された行政文書は約四十四万件で、防衛省は最多の十五万件超を保有している。 (山口哲人、上野実輝彦)

 

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