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【とちぎ こころの健康便】

相性の良しあし、どう向き合う 苦手な人 親友になるかも

 何となくウマが合う人、そうでない人、両方いますよね。共通点が少ないのに時間を忘れるほど一緒に楽しく過ごせる人がいる一方、共通する部分が多いように感じても、接してみたらしっくりこない人もいます。趣味や性格、価値観から、職場の同僚やご近所同士といった互いの関係性まで、相性の良しあしにはさまざまな要素が影響しそうですね。相性とどのように向き合えば、うまく人付き合いをしていけるでしょうか。水島先生に聞きました。

 相性。人間関係において最重要とも言える要素ですが、なかなか言葉で表すのは難しいですね。というのも、理屈では説明しきれない「相性のよさ」がなんとなくあるからです。

 そもそも「相性のよさ」とは何でしょう。

 その人といると自然体でいられる、その人といるととにかく楽しくいられる。自分を肯定できる。そのように、自分を受け入れてもらえて、楽しさも共有できる、というのが「相性のよい人」でしょう。

 反対に「相性の悪さ」を考えてみると、その相手と接すると自分や相手のダメなところばかりが気になる、というものではないでしょうか。

 もちろんどんな人間でも完璧ではありません。相性はお互いさまのものなので、相性が悪いというときにはお互いの何らかの特徴が関わっているのでしょう。

 「あの人とは仕事のプロジェクトを進める上ではツーカーで相性がいいけれども、私生活までは共にしたくない」という関係性もあると思います。

 どうにも希望がないくらいに相性が悪い相手であれば、距離をとればよいし、それが職場でのことであれば、必要最低限の共同作業だけにしたほうがよいと思います。

 ただし、「仮の相性の悪さ」があるのも確かです。それまで苦手だと思っていた相手と、一緒に苦難に陥って協力関係を築くことができれば、「なんだ、頼りがいのある、いい人ではないか」と、認識を改めることもあるでしょう。

 相手の事情をよく知らないうちに「苦手」「相性が悪い」と関係を断ち切ってしまうのは、ちょっともったいない気がします。それに、人は成長するもの。話にならなかった相手が無二の親友になることもあるのです。(精神科医・水島広子)

 

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