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【とちぎ こころの健康便】

ストレスに気付くためには 環境の変化に要注意

 ストレスを全く感じずに日常生活を送れるなら、それに越したことはありません。でも、現実にはそのように日々を過ごしている人より、さまざまなストレスを抱えながらも「爆発」しないようにときに発散するなどして、うまく付き合っている人の方が多いのではないでしょうか。ストレスを管理するには、自分自身が「自分のストレスに気付くことが大切」と聞いたことがあります。自ら実践できる「気付きのこつ」のようなものはあるでしょうか。水島先生に聞きました。

 今の世の中、ほとんどの人が日常的に何らかのストレスを抱えて生きているでしょう。ある程度のストレスであれば、解消法をいろいろ工夫されていると思います。

 そんな中でも、「特にストレスが強まる」ときには、自分をよく振り返って必要なサポートを得なければ、心身の健康に重大な悪影響を与えることにもなりかねません。

 最もわかりやすい「ストレスが強まる」時期は、異動や転職、結婚、身体の病気など変化が起こるときです。社会的にはポジティブな変化であっても、人間にとっては、あらゆる変化がストレスをもたらします。特に新しい環境への適応が難しい時は要注意です。身近な人に「新しい職場に慣れるまでは心ここにあらずでごめんね」などと話しておけば関係が悪化するどころか、支えてくれるでしょう。

 日頃から自分の心に敏感な人は、ストレスを「ストレス」と認識しやすいものです。でもそうでない人もたくさんいます。

 ストレスが高まっているサインとしては、イライラしやすい、余裕がない、他人に対しても寛容でなくなる、いつもなんとなくやっていることを「そんなことをやっている場合ではない」と感じる、など、全体に「余裕のなさ」を感じるときが代表的でしょう。

 あるいは、ストレスが体に表れる人もいます。痛みなどの身体症状が出たり、睡眠や食欲に影響が及んだりします。高齢の方など、「ストレス」という概念によくなじんでいない場合や、「自分はメンタルは強い」と思い込んでいる人などは、特に体がサインを出しやすいです。心身一如。明らかな原因がなく身体の調子が悪いというときは、ストレスに気づくべきタイミングだと言えます。(精神科医・水島広子)

 

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