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【鉄学しましょ】

近未来の夢描く 土屋武之さん

写真

 特撮テレビ番組の草分けといえば「ウルトラQ」だ。1966年に放送が開始されると怪獣ブームを巻き起こし、ウルトラマンシリーズの先駆けともなった。

 鉄道に関わりがある作品もいくつかあるが、やはり未来の超高速列車をSFとして描く「地底超特急西へ」(第10回放送)が印象深い。ちょうど東海道新幹線が開業したばかりの頃の制作である。ロケット推進で最高時速450キロ、北九州まで3時間。人工頭脳による自動運転を行うなど、当時の人たちがどのような夢を抱いていたのかがよく分かる。

 「いなづま号」という名前は、現実に新幹線や特急の愛称を公募するとしばしば上位に入るが、いまだに一度も使われたことはない。滑稽なほど悲惨な最期を遂げるから、その意味では、空想の産物のままであってほしい。

 「新東京駅」に見立てられたロケ地の一つが、有楽町駅前(千代田区)の東京交通会館=写真=だ。番組ではビル中央部の階段やその背後の壁画が登場し、今もそのままに残る。都交通局の庁舎跡地の再開発で65年6月にオープンした、当時としては近未来的な建物であることから選ばれたのだろうが、鉄道との縁も感じる。

 

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