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【鉄学しましょ】

ちょっと いっ吹く 土屋武之さん

写真

 三木鶏郎(とりろう)作詞・作曲の「僕は特急の機関士で」は、冗談鉄道唱歌と称されたコミックソングだ。1950年5月からNHKで放送された「東海道の巻」のヒットで全国へ規模が広がり、全部で148番まである。本家「鉄道唱歌」に負けない大作である。

 東海道線では49年に戦後初の特急「へいわ」の運転が始まっており、50年1月に「つばめ」に改称。同年5月には姉妹列車「はと」も登場した。鉄道復興を歓迎する世相を三木は敏感に感じ、曲のヒットにつなげたのだろう。

 各地の名物を取り上げているこの歌では、途中でせりふが入る。東海道の場合は浜松のハーモニカ売りだ。当時は浜松が電化区間の西端で、電気機関車と蒸気機関車の交換を行っており停車時間が長かった。ちょうど東京−大阪の中間地点でもあることから、楽器のまちらしく考えられた、気分転換のためのお土産がハーモニカだった。

 その後、電化はさらに西へ進み、新幹線時代となったが、ホームでの立ち売りは69年まで続いたという。ハーモニカは今も浜松駅の売店で販売されている=写真。新幹線の改札内コンコースに置かれたグランドピアノとともに、楽器は駅のシンボルなのだ。

 

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