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【鉄学しましょ】

前駅の名は譲らず 古今亭駒治さん

写真

 名鉄蒲郡線の「蒲郡競艇場前」駅=写真=と、並走するJR東海道線「三河塩津」駅は同じ場所にあります。開業は蒲郡競艇場前が先。その後、競艇場の客を名鉄に独占させまいとJRが三河塩津を設置しました。

 塩津とは塩田のことです。歴史のロマンを感じさせる駅名で燃えたぎるライバル心を隠そうとしたのかもしれません。それが功を奏したのか、乗降客数はJRが上。なにしろ名鉄は日中1時間に2本。豊橋や名古屋へ直通のJRに対し、どちらに行くにも乗り換えが必要です。

 こうなると前駅の肩を持ちたくなるのが人情というもの。競艇場までは名鉄の方が近いです。JRのホームより競艇場側にあり、ホームからそのまま外へ出られます。JRは橋上駅舎のため、改札までいったん階段を上がり、再び地上に下りる必要があります。

 競艇場は駅からまっすぐ3分半歩いた突き当たりで、巨大な建物の向こうからはゴーッというボートの音が聞こえます。周辺には古い食堂が何軒か。笑う人、泣く人、さまざまな会話が交わされているのでしょう。競艇よりもそちらに興味をひかれた駒治です。

 

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