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【鉄学しましょ】

駅にドラマあり 土屋武之さん

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 1979年秋にスタートした「3年B組金八先生」シリーズに大きな影響を受けた当時の中学生たちは、しばしば別れの場となった、大きくカーブした印象的な駅を記憶していることだろう。東武伊勢崎線の堀切駅(足立区)である。坂本金八先生が勤務していた「桜中学校」の外観に使われた足立区立第二中学校は、この駅のすぐ西側にあった。2005年に閉校となった後は、改修されて東京未来大学に生まれ変わっている。

 堀切とは、京成堀切菖蒲園駅があり、かつては地続きだった、対岸の葛飾区側の地名。荒川放水路の開削で切り離されてしまったのだ。1902年の開業時、堀切駅はもっと東にあったが、治水事業によって伊勢崎線のルートが大きく変更され、24年に現在地へ移転の上、再開業したのである。旧駅の場所は川底になった。その結果、急曲線上のプラットホームが誕生し、線路移設の歴史を今日に語り継いでいる。

 17年がかりの難工事であった治水事業の結果として生まれた今の荒川の土手こそ、ドラマのオープニングで出勤する金八先生が歩いていた道。そして東武の電車も、堤防の脇を線路をきしませながら通り抜けている。

 

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