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【鉄学しましょ】

八幡宮へ選べる贅沢 古今亭駒治さん

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 京都郊外を走る叡山電車は、宝ケ池で八瀬比叡山口を目指す叡山本線と、鞍馬が終点の鞍馬線とに分かれます。分かれたあとの一つ目の駅は、叡山本線が「三宅八幡」、鞍馬線は「八幡前」=写真=で、どちらも「三宅八幡宮」のことを指しています。沿線に同じ場所の名を冠した駅が二つあるのは迷いの種です。八幡宮にはどちらから行けばいいのか、駅名から読み取ろうにも、神社名を堂々と名乗る駅と、近いことを示す「前」のついた駅ですから、迷いは深まるばかりです。おまけに、起点の出町柳からの駅数は一緒ときています。

 実地で調査してみると、八幡前の方が神社まで200メートル弱とだいぶ近いのですが、三宅八幡駅も八幡宮の名が書かれた石柱や鳥居が立っていて、お参りの気分が盛り上がります。どちらも捨て難く、ますます分からなくなってきました。

 もとは別の路線だったのを一つにしたことが原因のようですが、どちらかを選べるというのは贅沢(ぜいたく)だなと思うようになりました。行きは三宅八幡、帰りは八幡前というように。

 八幡宮は、神鳩(しんばと)というつがいの鳩の置物が有名です。仲良く並んでいる姿が、二つの駅に見えました。首飾りのような金の輪がある方が夫だそうですが、人間の夫婦は逆ですよね。

 

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