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【鉄学しましょ】

最古のケーブルカー 古今亭駒治さん

写真

 奈良の生駒山を登る「生駒鋼索線」は、鳥居前と宝山寺、宝山寺から生駒山上を結ぶ2路線からなっていて、そのうち、大正7(1918)年に開業した鳥居前−宝山寺間は、わが国最古のケーブルカーです。しかも、複線で途中に踏切があり、観光地なのに生活路線としても使われていて、車両が犬=写真=や猫の形をしているという、ちょっと変わったケーブルカーなのです。平日の夕方に訪れたのですが、ランドセルを背負った小学生と買い物帰りの主婦が乗っており、観光客は私だけでした。

 「鳥居前」の周辺に鳥居が見当たりません。以前は近くの近鉄生駒駅前のロータリーに、生駒山中腹に鎮座する宝山寺の鳥居があり、昭和50年代の再開発で境内に移されたそうです。ロータリーには「宝山寺大鳥居」と書かれた石柱がありました。

 鳥居前の改札から鳥居のあった場所まで、ロードメジャーで測ると約83メートル。現在の場所へは、ケーブルカーで宝山寺駅まで行き、両側に旅館や料亭の並ぶ石段を、息を切らして上らなければなりません。移設したせいで、隣の駅の方が鳥居に近くなってしまった悲運の前駅です。

 そういえば、寺に鳥居があるのも珍しいです。生駒山とケーブルカー、一筋縄じゃ行きません。

 

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