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【タイムライン】

「世界一」つかみ取れ 卓球Tリーグ、24・25日開幕

2月のTリーグ発表会見で笑顔でTポーズを披露する早田ひな(右)と丹羽孝希

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 卓球の国内新リーグ「Tリーグ」の男子が24日、女子が25日、いずれも東京・両国国技館で開幕する。日本のトップクラスの選手を中心に海外勢も参戦。理念の一つに掲げる「世界ナンバーワンのリーグ」の実現に向け、好スタートを切れるか。 (磯部旭弘)

 「中国が世界のトップに君臨しているが、日本も世界一を取るためには没頭できる環境をつくることが大切になる」。一般社団法人Tリーグの松下浩二チェアマンは国内で恒常的に催される新リーグの重要性を説く。

 日本代表の活躍は近年目覚ましく、リオデジャネイロ五輪では男女計三つのメダルを獲得。世界ランキングで上位に位置付ける選手が増えた上、若手の台頭も顕著になった。ただ、現状では中国が抜きんでた力を保つ。トップ選手がしのぎを削る中国の「超級リーグ」を引き合いに出し、「強くなるための一つの方法論としてTリーグがある」と力を込める。

 世界一とは何を指すのか。「強い選手が多く集まっていること。世界ランキングが一つの目安になる」と松下チェアマンは言う。選手数は1チーム6人以上で、チームには過去2年で世界ランキング10位以内に入った選手を1人以上入れる必要があるなど高い条件を設定した。「競技力を上げる一つの要素。レベルの高い試合をつくらないといけない」と妥協しない姿勢を貫く。

 2016年末に日本卓球協会の理事会でTリーグ構想の承認を受けた後、動きが加速した。初年度は男女各4チームが参加し、来年2月までをレギュラーシーズンとして計21試合を実施。同3月に上位2チームによるファイナルを行い、優勝を決める。試合は各チームの本拠地を中心に転戦。北海道苫小牧市や金沢市、北九州市などでも行う。

 団体戦形式で第1試合は3ゲーム制ダブルス、第2〜4試合は5ゲーム制シングルス。各試合の最終ゲームのみ6−6からスタートするなど独自方式を採用した。テレビ放映を意識した規定だといい、第4試合を終えて2勝2敗で並んだ場合は、1ゲーム制シングルスの延長戦を行う。

 将来的にはドイツの卓球リーグ「ブンデスリーガ」のように下部リーグを発足させる方針。日本で初めてプロ卓球選手となった松下チェアマンは1997年からブンデスリーガでプレー。デュッセルドルフの欧州チャンピオンズリーグ優勝に貢献した経験を持つ。51歳のパイオニアは「年齢差関係なくプレーでき、いろいろな選手が関われるオープンなリーグにしていきたい」と思い描く。

Tリーグの展望について語る松下浩二チェアマン=東京都内で

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◆国内トップ参戦

 日本の有力選手は、ワールドツアーを戦いながら海外リーグに軸足を置くケースが多かった。日本男子を引っ張ってきたリオデジャネイロ五輪男子シングルス銅メダルの水谷隼(木下グループ)は近年、ロシアリーグで戦ってきたが、Tリーグに参戦する。

 移動だけで日数を費やす海外とは違い、水谷は「これまで以上に時間を確保できるため練習をやり込める」と期待する。ファンの前でプレーできることにも「たくさんの観客の前で試合をすることは良い経験。相手も強いので気を抜けない。1試合ずつが自分のためになる」と見据える。

 中国リーグの出場経験がある世界選手権女子シングルス銅メダリストの平野美宇(日本生命)は「世界レベルの試合が日本で行われる。たくさんの人に見てもらいたい。卓球界が盛り上がればいいと思う」と意気込む。

 一方で出場を見送る選手もいる。リオ五輪女子団体銅メダルの伊藤美誠は9日、所属先のスターツを通じて不参加を表明。「東京五輪で金メダルという結果を出すことが一番と考え、強化に専念すると決めた」とコメントした。

 海外選手では男子は世界ランキング7位の李尚洙(イ・サンス=韓国)ら、女子は同7位の鄭怡静(台湾)らが出場する。

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