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【2020東京五輪】

パラリンピック開幕まで1年 共生社会へ、準備着々

 東京パラリンピック開幕まで一年を迎えた二十五日、東京都内では、さまざまなイベントが開かれ、多くの親子連れらでにぎわった。この日はメダルも披露され、関係者は大会の成功を誓った。選手をバスで選手村(中央区)から新国立競技場(新宿区)まで運ぶためのテストも行われた。

◆体験イベント「身近に感じた」

パラリンピック1年前カウントダウンイベントでデモンストレーションをする車いすテニスの国枝慎吾選手=25日、東京・代々木公園で

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 東京都渋谷区の代々木公園では、パラリンピック競技を参加者が体験したり、パラのトップ選手が競技を披露したりするイベントがあった。

 車いすテニスの体験会場には、車いすテニス男子シングルスで二〇〇八年北京、一二年ロンドン両大会で金メダルに輝いた国枝慎吾選手(35)と、前回のリオ大会銅メダリストの上地結衣選手(25)が来場。特設コートで、二人は本番さながらのラリーを披露した。

上地結衣選手

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 初めて車いすテニスを体験した渋谷区のアルバイト永田明正さん(27)は「実際に体験してみて、より競技を身近に感じることができた」と話した。千葉県船橋市の会社役員相沢収さん(68)は「海外の知人も見に来ると言っていたので、日本にとって一大イベントになるでしょう」と期待した。

 イベントは大会組織委員会などが主催。一九六四年の東京パラリンピックでメインスタジアムとして使用された陸上競技場やサッカー・ホッケー場などを使って行われた。 (天田優里)

◆メダルお披露目 デザイン「触って分かる」

パラリンピックのメダルを手に感想を話すデザイン審査会審査員の河合純一さん(左)と高橋尚子副座長=25日、東京・渋谷で

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 東京都渋谷区のNHKホールで行われた記念セレモニーでは、デザイナーからメダルが披露され、出席したアスリートは「メダルを勝ち取りたい」などと一年後への思いを強くした。

 メダルは表裏が「扇」をイメージしたデザインで、裏側の扇の面には岩、花、木、葉、水の模様が描かれ、日本の自然を表現。視覚障害者でも色が分かるよう、側面に円形のくぼみ(金は一つ、銀は二つ、銅は三つ)を初めて設け、共生社会を目指す東京大会を象徴するデザインとなった。

 デザインは、コンペで選ばれた千葉県浦安市出身のデザイナー松本早紀子さん(30)が担当。「人々の心を束ね、世界に新たな風を吹き込む」との発想から扇をイメージしたという。五輪と同じく古い携帯電話などの「都市鉱山」から抽出した金属で作る。

 デザイン選考に関わり、競泳視覚障害で金など二十一個のメダルを持つ河合純一さん(44)は「自分が獲得したメダルでも、(金属の)においや重さで色を判別していた。触って分かるのは素晴らしい」と話した。

 セレモニーで日本パラリンピック委員会の鳥原光憲会長は、毎年八月二十五日を「ジャパンパラリンピックデー」にすると宣言した。パラリンピック聖火リレーのランナーが着るユニホームも発表された。

 メダルは、二十九日〜九月二日、新宿区の都庁第一本庁舎二階で展示される。 (原田遼)

◆シンボルマーク輝く

パラリンピック開幕まで1年となったのを記念し、東京スカイツリーの天望デッキ部分に点灯されたパラのシンボルマーク「スリーアギトス」=25日夜

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 東京スカイツリー(東京都墨田区)で25日、開幕まで1年となったのを記念し、パラのシンボルマークをレーザー光で映し出す演出が始まった。「2020・8・25〜2020・9・6」と大会期間も表示、開幕に向けて機運を高める。9月6日まで。

 パラのシンボルマーク「スリーアギトス」は、地上約350メートルの天望デッキ部分に。天望デッキ以外の部分もマークに使われている赤、青、緑の3色に輝いた。

 

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