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【2020東京五輪】

パラ開幕1年 戦い熾烈

 25日で開幕まで1年となった東京パラリンピックに向け、出場枠を懸けた戦いや代表争いが熾烈(しれつ)に繰り広げられている。競泳陣は開幕が2週間後に迫るパラ予選を兼ねた世界選手権(ロンドン)に向けた強化合宿を静岡県富士市で実施。エースの木村敬一(東京ガス)は「東京での金メダルに向けて、淡々と必要なことをやり続ける」と1年後の大舞台を見据える。 

 開催国枠で出場が決まっている競技も本番へ強化に余念がない。車いすバスケットボールは今月29日から東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで4カ国による国際大会を実施。車いすラグビーも10月に東京体育館で8カ国が参加する国際大会を控える。

◆「盛り上げたい」「興奮感じて」 井谷、国枝ら意気込み

100メートルのデモンストレーションで好タイムを記録した井谷俊介。左はダービット・ベーレ=東京都渋谷区の代々木公園で

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 25日に東京都の代々木公園などで開かれた東京パラリンピックへの機運を高めるイベントには、日本代表として活躍が期待されるアスリートらが、観客の前でプレーを披露した。陸上の100メートルで疾走を見せた義足のスプリンター井谷俊介(SMBC日興証券)は「パラリンピックは出たことがなく、想像でしか分からないがわくわくしている。海外の選手の活躍に負けないよう、国内の選手も盛り上げていけたら」と意気込んだ。

 陸上の短距離と走り幅跳びの山本篤(新日本住設)は、障害の有無にかかわらず一般参加した子どもたちに走り方を教えた。1年後の祭典へ向け、「最高の状態で迎えたい。ぜひ現地に応援に来て。(会場の)新国立競技場が満員になってくれたらすごくうれしい」とアピールした。

 既に出場が内定している車いすテニスの国枝慎吾(ユニクロ)と上地結衣(三井住友銀行)は、世界の大会を転戦し、国内で試合をする機会は少ない。国枝は「一人でも多くの方に見てもらいたい気持ちがある。興奮を感じてもらえる」、上地は「世界トップの戦いを見せられる場。自分たちも応援に後押しされる」と来場を呼び掛けた。

 来年の本番は暑さも課題とされるが、国枝は「日本の夏は毎年感じている。欧州選手のほうがこの暑さは厳しいと予想している。競技成績としてはむしろ有利になるのでは」と地元開催のメリットに上げていた。 (神谷円香)

◆送風機で「追い風」 独のレーム「世界新」

送風機を使って走り幅跳びに挑戦したマルクス・レーム

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 イベントでは陸上男子走り幅跳びの義足選手、マルクス・レーム(ドイツ)が、非公認ながら自身の世界記録を2センチ更新する8メートル50の大ジャンプを見せた。会場は向かい風だったが、踏み切り板の両脇に送風機を置き、人工の「追い風」を受けて挑戦。手拍子で観客を盛り上げると、3本目の跳躍で“世界新記録”を樹立し、派手なガッツポーズで喜んだ。1964年の東京パラリンピック会場だった織田フィールドで、健常者の今季世界ランキング1位記録も上まわる“快挙”となった。

 来年の祭典まであと1年となり、「東京大会では公式に新記録を出せると確信している」と上機嫌。パラリンピック本番へ向け、「(会場となる)新国立競技場も外から見た。来年、中から見られるのが楽しみ」と笑顔で語った。 (神谷円香)

 

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