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【2020東京五輪】

五輪中、首都高に変動料金 きょう決定 6〜22時1000円増 0〜4時半額

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 東京五輪・パラリンピック組織委員会と東京都は二十六日、都内で会合を開き、大会期間中の首都高速道路の渋滞対策として、通行料金が時間帯で変わる「ロードプライシング」の導入で一致した。競技時間と重なる時間帯はマイカーに千円上乗せし、未明は値下げする。自治体や輸送業界を交えた調整会議を二十七日に開き、正式決定する。

 料金を上乗せするのは午前六時〜午後十時。支払い方法に関係なく、マイカー(自家用乗用車)や社用乗用車の通常料金に千円上乗せする。都内の首都高を一部でも通行すれば対象となる。

 中型以上のバス、トラックなどのほか、自動料金収受システム(ETC)を利用するタクシーや事前登録の福祉車両などは除外する。

 午前零〜四時は、ETCを搭載した車に限り、都外を含む全線で全車種を半額にする。物流事業者らに、競技時間と重ならない未明の利用を促すためだ。

 五輪開会式に先立って関連行事が想定される来年七月二十日から閉会式翌日の八月十日までと、パラリンピック開会式の八月二十五日から閉会式の九月六日までの二期間計三十五日実施する。

 都や一部企業は、首都高の混雑緩和に向け時差出勤、自宅でのテレワークを試行している。七月には交通規制テストも実施したが、十分な効果は出ておらず、変動料金が必要と判断した。

 時間帯や車種、支払い方法で適用料金が変わるため、首都高はシステム改修に万全を期し、利用者への周知を図る。料金変更は関係自治体の議会同意が必要で、組織委などは十二月までに議決を得たい考えだ。

◆「仕事に影響」利用者困惑 「協力したい」理解も

 「ロードプライシング」の採用が決まった二十六日、利用者からは「限られた期間なので協力したい」と理解を示す一方、「仕事に影響が出るので非常に困る」との声も出た。

 二十六日午後の首都高代々木パーキングエリア(PA)。横浜市の勤務先から営業や都内の本社へ行くのに平日の半分ほど首都高を使うという食品卸業の男性(31)は「私用なら協力したいが、仕事の場合は相手がいるので高速を使わざるを得ない」と困った様子だった。

 経費削減のため会社全体で一般道の利用に限定する可能性があり「業務に支障が出るかもしれない」と心配していた。

 芝浦PAで「大会運営のためには妥当」と話したのは東京都八王子市の無職男性(75)。大会期間中は別の経路での移動を心掛けるという。一方で東京都多摩市の男性(75)は「普段使っている人は多少料金が上がっても急に移動手段を変えると思えない」と効果を疑問視していた。

 バスやタクシー、トラックなどは対象外となり、代々木PAにいた男性タクシー運転手(40)は「値上げを知らない乗客とトラブルになるのを心配していたので安心した」と話していた。

<ロードプライシング> 特定の道路や地域、時間帯に課金したり、料金を変えたりすることで交通量を調整する政策。混雑緩和を目的に、英ロンドンやシンガポールなどで一般道を有料化した例がある。国内では、住宅地域の大気汚染対策として首都高速と阪神高速で、迂回(うかい)して湾岸部を通行する大型車の割引が実施されている。

 

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