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【2020東京五輪】

川井梨、手堅く五輪代表 レスリング世界選手権

女子57キロ級準決勝 ナイジェリア選手を攻める川井梨紗子=ヌルスルタンで(榎戸直紀撮影)

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 【ヌルスルタン(カザフスタン)=共同】東京五輪予選を兼ねた世界選手権第5日は18日、当地で女子が行われ、53キロ級で五輪代表に決まった22歳の向田真優(至学館大)は決勝でアジア選手権覇者のパク・ヨンミ(北朝鮮)にテクニカルフォール負けし、銀メダルに終わった。

 57キロ級の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)と76キロ級の皆川博恵(クリナップ)がともに4試合を勝って19日の決勝に進んでメダルを確定させ、日本協会の選考基準を満たして五輪代表に決まった。24歳の川井梨は2度目、32歳の皆川は初の五輪。

 非五輪階級で55キロ級の入江ななみ(福井県スポーツ協会)は決勝で米国選手に敗れて銀メダル、72キロ級の古市雅子(自衛隊)は3位決定戦でカザフスタン選手に勝って銅メダル。

 59キロ級の稲垣柚香(愛知・至学館高)は3回戦でインド選手に敗れ、65キロ級の類家直美(至学館大)は初戦の2回戦で中国選手に屈し、ともに敗者復活戦に回れなかった。

◆女王支えた家族の結束

 世界トップレベルの国内代表争いを乗り越え、負けるわけにはいかなかった。女子57キロ級の川井梨は念願の五輪切符まで手堅く勝ち上がった。4試合目の準決勝で初失点したが逆転。右の拳を強く握り、少し表情を緩めた。「本当に今、やりきろうという気持ちが一番強かった」。目の前の闘いに集中し、実力通りの結果を手に入れた。

 57キロ級の国際大会は初めてで「ほとんどがやったことがない」相手。試合前には世界選手権出場経験がある母の初江さん手作りのおにぎりを食べ、手足の長い準決勝の相手の映像を、初江さんや62キロ級で五輪を目指す妹、友香子(至学館大)と分析した。足を取られて先制されたが後半は修正し、タックルからねじ伏せて逆転。家族の結束が力になった。

 伊調との世界選手権代表争いは「これまでで一番きつかった」。伊調の五輪5連覇を期待する声も耳に入った。重圧で自らを見失い、昨年12月は敗戦。年明けに初江さんから「逃げ出したいのも分かる。親として見るのはつらいけど頑張ってほしい」と励まされ、その後は伊調を気迫で上回った。

 競技人生で最大の目標という東京五輪代表の座を、ついにつかみ取った。「(五輪へ)弾みになるような決勝にしたい。(祝福は)明日までにとっておいてくれたら」。女王の自負を漂わせ、まずは19日、リオデジャネイロ五輪から一度も譲っていない世界一の称号を取りに行く。 (共同)

<かわい・りさこ> 63キロ級で2016年リオデジャネイロ五輪金メダル。世界選手権は17年に60キロ級、18年に59キロ級で優勝。6月の全日本選抜選手権、7月のプレーオフで伊調馨(ALSOK)に2連勝し、世界代表の座をつかんだ。妹の友香子(至学館大)は62キロ級代表。愛知・至学館高−至学館大出、ジャパンビバレッジ。160センチ。24歳。石川県出身。 (共同)

 

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