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【2020東京五輪】

五輪マラソン 突然の札幌案 都幹部戸惑い

IOCの発表を受けて、職員が対応に追われた都庁のフロア=17日、東京都新宿区で

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 国際オリンピック委員会(IOC)が発表した、二〇二〇年東京五輪のマラソンと競歩を札幌で開催する計画案。東京都には直前まで情報が入っておらず、小池百合子知事は十七日、都内の会合で「涼しい所というなら、北方領土でやったらどうか」と発言するなど不快感をあらわにした。幹部からも「報道で知った職員もいる。動揺は小さくない」と戸惑う声が漏れた。

 小池知事はこの日、「青天のへきれき」「唐突な話」と驚きの言葉を連発。「どのように大会を成功させるか、大きくとらえて進めていきたい」とIOC案を否定はしなかったが、打診もない進め方に不満をにじませた。都幹部も「札幌開催案を聞いたのは十六日の発表直前で寝耳に水」。大会組織委員会のある役員も「連絡は十六日だった」とこぼした。

 IOCは変更案の理由に暑さ対策を挙げたが、都もマラソンコースに路面温度を下げる「遮熱性舗装」を施工。九月のテスト大会では、観客にかち割り氷や手回し扇風機を配るなど検証を重ねてきた。別の幹部は「都としても取り組んできたのだが…」と肩を落とした。

 一方、政府与党関係者によると、組織委などの一部には十月上旬ごろに情報が入っていたという。この関係者は「五輪はIOC次第。彼らが決めれば仕方がない。選手のことを考えれば良いのでは」と話した。

 都議会では知事に近い会派から「どういう検討をしたのか聞きたい」と説明を求める声が上がった半面、「ちゃんと整理が付くならば英断だ」と評価する声もあった。 (岡本太、石原真樹、原昌志)

 

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