東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 特集・連載 > 2020東京五輪 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【2020東京五輪】

高田4位、東京内定 日本記録更新 女子走り幅跳び 世界パラ陸上

女子走り幅跳び(視覚障害)で4位に入った高田千明=ドバイで(共同)

写真

 【ドバイ=神谷円香】パラ陸上の世界選手権第3日は9日、アラブ首長国連邦(UAE)の当地で行われ、女子走り幅跳び(視覚障害T11)決勝で、高田千明(ほけんの窓口)が4メートル69の日本新記録で4位に入り、東京パラリンピック代表に内定した。

 男子400メートル(上肢障害T47)決勝で石田駆(かける=愛知学院大)は5位。男子200メートル(義足T64)決勝は井谷俊介(SMBC日興証券)が7位だった。女子400メートル(上肢障害T47)予選は重本沙絵(日体大大学院)が1分0秒01で1組3着となり、10日の決勝に進んだ。

 第2日の8日は、男子1500メートル(視覚障害T11)決勝で和田伸也(長瀬産業)が日本新の4分11秒42で4位に入り、代表に内定した。唐沢剣也(群馬県社会福祉事業団)は4分17秒72で6位。女子走り幅跳び(視覚障害T12)は、沢田優蘭(うらん=マッシュスポーツラボ)が5メートル27で5位だった。

◆メダルの夢 東京でかなえる

 もっと高いところを目指していたから、満足はしなかった。女子走り幅跳び(視覚障害T11)の高田は、自身の日本記録を9センチ更新して代表内定を決めても「(目標の)4メートル70に届かず、メダルを子どもの首にかけてあげられなかった」と残念がった。

 1回目でいきなり4メートル65を跳び、7月に出した自己記録を塗り替えた。スタンドから「まだ助走が遅い」と、教えを請う元五輪代表の井村久美子さんの声が飛ぶ。「良い動きがかみ合えばいける」と集中力を高め、最後の6回目。さらに4センチ伸ばした。

 踏み切った後に両足をしっかり前に出し、かがみ込む姿勢で着地に入るのが理想の跳躍だ。全盲のため見て体得できない分、井村さんが体で再現するフォームに触れながら、頭の中でイメージをつくり上げてきた。安定して4メートル50〜60を跳べるようになり、成果が結実してきている。

 音で踏み切り位置などを伝える「コーラー」の大森盛一さんにも支えられている。アトランタ五輪に出場した元陸上選手の大森さんは「スピード自体はあるが、まだ練習でやったことが全部はできていない」と分析する。伸びしろはまだたっぷりある。

 今回の優勝記録の4メートル92が示すように、トップは先にいる。「メダルは、東京までとっておくという神様のお告げかな」。競技を終え、高田はおどけてみせた。必ず追いつくという決意を胸の内に秘めて。 (神谷円香)

 

この記事を印刷する

PR情報