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【2020東京五輪】

16歳張本、五輪確実 一気に世界トップクラス

張本智和

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 【ロンドン=共同】男子で世界ランキング5位の張本智和(16)=木下グループ=が16日、日本協会が定める東京五輪代表の選考基準を満たし、シングルス代表入りが確実となった。男子で基準を満たしたのは初めて。正式決定すれば、張本は初の五輪出場となる。

 日本協会はシングルス代表について、来年1月の世界ランキングで男女とも日本勢上位2選手を選ぶとしている。16日は来年1月時点で有効なランキングポイントで日本勢3番手の丹羽孝希(スヴェンソン)がワールドツアーのオーストリア・オープン(リンツ=オーストリア)で敗れ、張本の2位以内が確実となった。

◆「一番の夢の舞台」現実に

 幼きころから膨らませたイメージが、ついに現実のものとなる。「ずっとテレビでしか見たことがない。一番の夢の舞台」。16歳の張本が男子代表の一番乗りを果たした。

 画面越しに五輪を意識的に見たのはリオデジャネイロ大会が最初。水谷隼(木下グループ)がシングルスで日本男子初の表彰台となる銅メダルを取り、団体戦決勝で中国から1勝した場面が脳裏に焼き付いた。「本当に面白くて楽しかった。次は自分があの場に立ちたい」

 元卓球選手だった両親の影響で2歳ごろから卓球を始め、最年少にまつわる記録を国内外で更新してきた。17年の世界選手権個人戦で、中学2年生ながら男女を通じて史上最年少で8強入り。「五輪で金メダルというのが、少し現実的な目標になってきたかなと思う」。いっそう目線も上がった。

 世界のトップクラスに駆け足で上がり、追う立場から受けて立つ側に変わると、苦悩も味わうようになった。第4シードで臨んだ今年4月の世界選手権は4回戦敗退。このときは悔し涙を流したが、「時間がないと思わなくてもいいし、順調にいかなくてもいいんじゃないか」。長い卓球人生を見据えた良薬とした。

 卓球における日本男子の五輪出場は、1992年バルセロナ大会の仲村錦治郎氏の17歳約3カ月が最年少。張本は東京五輪時は17歳約1カ月で、この記録を塗り替える。「東京五輪の後には、日本卓球界と言えば張本と言われるような時代にしたい」。新たな金字塔を打ち立てるスタートラインに立つ。 (磯部旭弘)

 

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