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【群馬】

南総里見八犬伝と群馬のつながり 高崎で企画展

辻村さんが手掛けた人形が並ぶ展示室=いずれも高崎市の県立土屋文明記念文学館で

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 江戸時代後期の戯作(げさく)者、曲亭馬琴(一七六七〜一八四八年)が書いた長編小説「南総里見八犬伝」と群馬県の結び付きを紹介する企画展「『南総里見八犬伝』と群馬#浮世絵#ジュサブロー人形」(東京新聞前橋支局など後援)が、高崎市保渡田町の県立土屋文明記念文学館で開かれている。物語の重要な場面に登場する群馬の地を、浮世絵や原文を通して紹介し、縁の深さに迫る。十二月九日まで。 (市川勘太郎)

 物語は安房国(あわのくに)(現在の千葉県房総半島南端)を主な舞台に繰り広げられるが、物語の中心となる里見家のルーツは群馬とされている。

 名場面でも群馬の地が登場する。「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の仁義八行の霊玉を持つ八犬士のうち、五人が初めて結集した重要な場面。舞台となる「荒芽山」は、現在の下仁田町と長野県佐久市にまたがる荒船山(一、四二三メートル)がモデルという。ここで全員で八人の犬士がいることを悟るが、追手から逃れるため一度離散する。このほか妙義神社(富岡市)も物語の中に出て来る。

 会場には、浮世絵や江戸時代に流通していた板本全百六冊などの資料計百七十五点が展示されている。

物語の名場面を描いた歌川国芳の浮世絵「里見八犬伝一覧」

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 注目されるのが人形師、辻村寿三郎さんの作品。NHK総合テレビで一九七三(昭和四十八)年から二年間放送された「新八犬伝」で、実際に使用した登場人物の人形十五点が展示されている。着物や表情など細部のこだわりを間近で見ることができる。

 同館学芸係長の細田亜津抄さん(45)は「群馬との関わりや作品の面白さを知ってもらい、本を読んでもらうきっかけになれば」と話している。午前九時半〜午後五時まで。一般四百十円、大高生二百円。中学生以下無料。火曜休館。

 

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