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【群馬】

味競うライバル、ソースカツ丼でタッグ 桐生市内の14店が「会」結成

それぞれ自慢のソースカツ丼を手にする「桐生ソースカツ丼会」のメンバー=桐生市役所で

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 桐生名物の「ソースカツ丼」で地元を盛り上げようと、桐生市内で飲食業を営む有志14店が「桐生ソースカツ丼会」を結成した。普段は味を競い合っている各店が手を組み、情報発信に努める。来春には各店を巡るスタンプラリーなどのイベントを開催し、市外からの誘客や知名度向上を図る。(池田知之)

 会が決めた桐生ソースカツ丼の定義は「豚ヒレ肉の揚げたてのカツを各店秘伝のソースにくぐらせ、白米の上に乗せた丼物(どんぶりもの)。キャベツは添えない」。会員店舗ではこの調理法のソースカツ丼を必ず提供する。各店はソースの配合や、パン粉の大きさ、肉の揚げ方などに工夫を凝らし、味はさまざまだ。ロース肉やエビフライなどを盛った「創作ソースカツ丼」もメニューにできることにした。会長には志多美屋本店(浜松町)の店主針谷智之さん(56)が就いた。

 会によると、桐生でソースカツ丼を初めて提供したのは、大正時代の志多美屋の前身となった洋食店。ソースカツ丼は人気メニューとなり、ほかの飲食店が追従して広まったという。

 高度経済成長時代、繊維産業が盛んだった桐生の工場では、働く人たちの夜食としてソースカツ丼が大人気だった。当時の飲食店には、工場から三十〜四十食ほど、まとめての出前依頼がしばしばあったという。少々冷めてもソースがほどよくなじんで、おいしかったのが出前の店屋物として好まれたようだ。

 いわば、ソースカツ丼は桐生の基幹産業を側面から支えた格好だ。桐生市役所で会見した針谷会長は「まちが少し衰退する中、ソースカツ丼でまとまり、市外からの客を呼び込みたい」と力を込めた。

 会によると、市内でソースカツ丼を提供している店は五十以上あるとみられ、今後、会への参加を募っていく。

 

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