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【群馬】

幕末の侍描く「斬、」最優秀作品賞 高崎映画祭

映画「斬、」の一場面。池松壮亮さん(右)と、出演もしている塚本晋也監督(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

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 第33回高崎映画祭の受賞者が9日、同映画祭委員会から発表され、最優秀作品賞に塚本晋也監督の「斬、」が選ばれた。今回は4年ぶりに特別大賞が設けられ、映画界の重鎮、大林宣彦監督の「花筐(はながたみ)/HANAGATAMI」に贈られる。各賞授賞式は3月24日午後4時から高崎市高松町の群馬音楽センターで開かれる。  (石井宏昌)

 二〇一七年十二月〜一八年十二月末に国内で劇場公開された邦画約四百五十本を対象に、選定委員会が十二部門で監督や俳優ら十七人の個人・団体を選んだ。

 最優秀作品賞の「斬、」は幕末の動乱期を舞台に、人を斬ることに苦悩する侍を描いた時代劇。「争いや暴力、戦争という深遠なテーマに向き合い、現代に通じる普遍性を持つ」と評価した。特別大賞受賞作は大林監督が戦争をテーマにした三部作の集大成。「尾道三部作」など地域を舞台にした同監督の「古里映画」への賛辞も込めて贈る。

 最優秀監督賞は「菊とギロチン」の瀬々敬久監督と「寝ても覚めても」の浜口竜介監督の二人が受賞。最優秀主演女優賞も「鈴木家の嘘(うそ)」で包容力あふれる母親像を表現した原日出子さんと、「生きてるだけで、愛。」で引きこもりのヒロインを鮮烈に演じた趣里さんが選ばれた。最優秀主演男優賞は「斬、」の演技が「研ぎ澄まされた感性と気迫でこそ体現できる世界観」と評価された池松壮亮さんに決まった。

 映画祭プロデューサーで、本紙県版の「そふとフォーカス」を連載中の志尾睦子さんは「戦後七十年以上を経て、戦争を風化させてはならないという視点での記録映画や、そうした哲学を表現する良質な映画がそろった。一方で家族など身近なテーマを見つめ直す若手作家の作品にも注目した」と語った。

 映画祭は三月二十三日〜四月七日の十六日間、高崎市の市文化会館やシネマテークたかさきなどを会場に開かれる。上映ラインアップは二月上旬に公表予定。

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