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【群馬】

安中挙げPRに奔走 安政遠足題材「サムライマラソン」 映画22日に全国公開

サンプルの家紋入り法被(中)やのぼり旗を手に安中をPRする市職員

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 日本のマラソンの発祥とされる旧安中藩の「安政遠足(とおあし)」を題材にした映画「サムライマラソン」が22日に全国公開される。人気俳優の佐藤健さんらが出演し、アカデミー賞受賞スタッフが製作に携わる話題作で、遠足の地元・安中市は「安中を世界に発信できるチャンス」と市を挙げてPR作戦を展開する。のぼり旗や法被、遠足ゆかりの地マップのほか、ホラ貝の音を市役所のチャイムにするなど盛り上げに懸命だ。   (石井宏昌)

 映画は作家土橋章宏さんの小説「幕末まらそん侍」が原作。どんな望みもかなえられるという恩賞を目指し、それぞれの願いを胸に走り出す侍たち。江戸幕府の陰謀で藩の存亡を懸けた戦いへと変容する中、忠義や愛に揺れ動きながら「大切なもの」を守るために目覚めていく姿を描いた。

 佐藤さんのほか、長谷川博己さん、染谷将太さん、小松菜奈さんらが出演。アカデミー作品賞の「ラストエンペラー」(一九八七年)を手掛けたジェレミー・トーマスさんが企画・プロデュース。衣装デザインはワダエミさんが担当した。

 市は公開に向け、若手職員グループのPR活動の提案を積極的に採用。庁内をはじめ、商工会や温泉組合など観光関係者、ボランティア団体などで「応援会議」を組織し、協力して取り組むことになった。

 「侍」の雰囲気を盛り上げようと今月から、ホラ貝の合図を市役所のチャイムにし、始業時には高校和太鼓部の太鼓を、終業時は三味線をそれぞれ合わせて流している。

 安中藩主の板倉家の家紋入り法被百着を用意し、今月中旬以降、窓口の職員が着てムードを盛り上げる。家紋と「侍」の文字を入れ、侍マラソン「発祥の地」をアピールするのぼり旗三百本も準備した。映画配給会社と提携した映画PR用のぼり旗三百本とともに市内の公共施設や道路沿いなどに立てる。

 配給会社との提携では遠足のコースやゆかりの地、市内の名所などを紹介するマップ二万部も作製。訪日外国人観光客にもPRしようと日本語のほか、英語、中国(台湾)語版を用意し、県内外の上映館や集客施設、観光地などで配る。

 活動は五月の安政遠足侍マラソン大会まで続ける予定だ。茂木英子市長は「市民全体で盛り上げたい。応援会議では新たな商品の開発やメニューを考案することなどもお願いした。みんなで訪れる人をおもてなししていきたい」と話した。

<安政遠足> 1855(安政2)年、安中藩主の板倉勝明が藩士の心身鍛錬のため、安中城から現在の長野県境にある碓氷峠の熊野神社まで7里余(約29キロ)の中山道を徒歩競走させ、着順を記録させた。安政遠足保存会によると、記録を競う遠足はこれが初めてで、日本最古のマラソンとされる。保存会と市は毎年5月、安政遠足侍マラソン大会(東京新聞など後援)を開き、侍姿などさまざまな仮装ランナーが多数参加して人気を集めている。

映画「サムライマラソン」の一場面 (C)“SAMURAI MARATHON 1855” Film Partners

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