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【群馬】

「体験型」世界文化遺産に 富岡製糸場が社宅1棟を改修 きょうから一般公開

昭和30年代の社宅の暮らしを伝えるギャラリー

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 世界文化遺産の富岡製糸場(富岡市)で、大正中期に建てられたとされる社宅1棟が展示・体験施設として改修整備され、25日から一般公開される。昭和の社宅の暮らしを伝えるギャラリーや、カイコの繭から糸を巻き取る伝統的な「座繰り」などの体験コーナーが設けられた。市の担当者は「内部を見学できる建物が増え、製糸場見学の魅力が一層増した」と来場を呼び掛けている。 (石井宏昌)

 改修整備されたのは、製糸場敷地内にある社宅群十棟のうちの一棟。木造平屋で一棟に四戸が並ぶ長屋形式。延べ床面積は約二百二十平方メートル。昭和になり、製糸場を所有していた片倉工業が社宅として使い、増改築などして一九五六(昭和三十一)年ごろ、ほぼ現在の形になったという。

 富岡市が二〇一六年十二月から耐震補強など保存修理を行い、できるだけ当時の姿を残したまま展示・体験施設として整備した。工事費は約九千万円。

 社宅は四戸のスペースを生かし、うち一戸は昭和三十年代に実際に住んでいた家族が使っていたタンスや製糸場内にあった当時の家具などを展示。この家族の社宅での生活や製糸場敷地内でくつろぐ様子を写した写真も紹介している。隣の住戸にはカイコの生態展示コーナーがあり、カイコの一生を説明するパネル展示もある。他の二戸は体験スペース。座繰り器を使って繭から糸を取り出す体験や、繭や糸を使ったクラフト体験ができる。

 市富岡製糸場課の担当者は「製糸場で働いていた人たちの生活を感じられるコーナーや、カイコや繭、生糸に触れる体験施設が整った。多くの人に見学に来てほしい」と話した。

 展示コーナーは無料(製糸場見学料は必要)、座繰りと繭クラフトなどの体験は有料で予約が必要なものもある。体験の問い合わせは、まちづくり富岡総合案内所=電0274(67)0075=へ。 

室内では座繰り器で糸取り体験もできる=いずれも富岡市の富岡製糸場社宅で

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