東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 群馬 > 記事一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【群馬】

腕の上「タカは家族」 尾瀬高3年の小川さん 一人前の鷹匠目指す

「おとなしくていい子」というハリスホークのルギーと小川涼輔さん

写真

 害鳥駆除のためにタカを飛ばす「鷹匠(たかじょう)」で、高校三年の小川涼輔さん(17)=榛東村=は、毎日二時間以上かけて二羽のタカを調教し、家の中でも腕の上に乗せて過ごす。「タカは家族。これからも一緒に過ごしたい」と話す小川さん。高校生活を送りながら、一人前の鷹匠を目指す。

 「ルギー、乗りな」。小川さんが呼び掛けると、ハリスホーク「ルギー」が定位置の左腕に止まった。「おとなしくていい子」と、優しく背中をなでる。自宅の庭に自ら建てた専用の小屋で、オオタカの「レイア」とともに計五羽を飼う。「ハリスホークは賢くて飼いやすい。オオタカはやんちゃ。何度も引っかかれた」と笑った。

 幼い頃から鳥が好き。小学五年のとき、テレビで鷹匠を見て憧れ、両親に「飼いたい」と打ち明けた。お年玉をかき集め、一年以上かけて下調べ。ペットショップを何軒も回り、ようやく茨城県牛久市の猛禽(もうきん)類専門店でルギーと出合った。

 家に来たころは警戒心が強く、触ることもできなかった。購入した店で調教法を教わって少しずつ近づき、腕に乗せて過ごす時間を延ばした。飛ばしてえさを見せ、腕に戻す訓練もできるように。日本最大の鷹匠の競技大会「フライトフェスタ」で、中学一年から三年連続で優勝した。

 タカの成育環境を学ぶため、沼田市の尾瀬高校自然環境科に入学。一〜二年時は実家を離れて学校そばの古い家を借りてタカと暮らし、放課後毎日校庭で調教を繰り返した。

 卒業後は調教の基礎を教わった猛禽類専門店で修業するつもりだ。鷹匠としていろいろな種類のタカを操り、害鳥駆除などで人の役に立てるのが夢という。「まだまだ知識や経験が足りない。周りの人に認められるような鷹匠になりたい」と語った。

「やんちゃ」なオオタカのレイアと小川さん=いずれも榛東村で

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報