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【群馬】

小さな命、真摯に描く 熊谷守一の企画展 油彩画、日本画など160点紹介

人気作品「くろ猫」(左)などが並ぶ企画展会場=館林市で

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 平明で鮮やかな色面の作品で知られる画家熊谷守一(もりかず)(一八八〇〜一九七七年)の企画展「熊谷守一 いのちを見つめて」が館林市の県立館林美術館で開かれている。猫や鳥、虫、花などの命ある小さなものを真摯(しんし)に描いた油彩画や、鉛筆の素描、日本画、書など百六十点が紹介されている。六月二十三日まで。 (池田知之)

 守一は岐阜県中津川市生まれ。七十歳を過ぎてから確立した、素朴で温かみのある輪郭線やはっきりした色面が特徴の作風は「モリカズ様式」と名付けられている。二〇一八年には山崎努さんが守一を演じた映画「モリのいる場所」が公開されている。

 展覧会では、モリカズ様式でツツジとアゲハチョウを描いた「つゝぢに揚羽蝶(あげはちょう)」(一九六二年)や、赤色の輪郭線が印象的な「くろ猫」(同年)のほか、三十代のころの勢いのある筆致で赤城山に吹く強い風を描いた「赤城の雪」(一九一六年)、雨戸の節穴からの光を円の重なりで表現した「朝のはぢまり」(一九六九年)など、生涯の多彩な表現の作品を鑑賞できる。

 十八日には、天童市美術館(山形県天童市)の池田良平館長が守一の魅力について講演。絵に描かれている土などの色の違いについて「作品を見比べないと気付かない色の違いを鑑賞できるのが醍醐味(だいごみ)」と大型企画展ならではの楽しみ方を紹介した。

 観覧料は一般八百二十円、大学・高校生四百十円、中学生以下無料。月曜休館。担当学芸員による解説が二十五日と六月八日のそれぞれ午後二時からある。

 

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