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【群馬】

相沢さん「岩宿」への足跡 遺跡発掘70周年 みどり市で特別展

相沢さんが愛用していた自転車=みどり市の岩宿博物館で

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 考古学者の相沢忠洋さん(一九二六〜八九年)が日本にも旧石器時代が存在したことを証明した岩宿遺跡の発掘調査から七十周年を迎えたのを記念した特別展「相沢忠洋〜その生涯と研究〜」が、みどり市の岩宿博物館で開かれている。七月十五日まで。

 相沢さんは四九年、笠懸村(現みどり市)の関東ローム層から黒曜石製の石槍「槍(やり)先型尖頭(せんとう)器」を発見。これをきっかけに明治大が行った発掘調査で旧石器時代の存在が確認された。

 過去の「発掘五十周年」「六十周年」の展示とは異なり、今回は相沢忠洋記念館(桐生市新里町)の館長で相沢さんの妻千恵子さん(82)の協力を得て、相沢さんの人間性が分かるような展示になっている。石器六百点のほか通知表、笠懸村で納豆の行商をしていたころの竹カゴ付自転車やバイク、発掘調査用のカメラ、ノギスなど相沢さんと苦楽を共にした品々が並ぶ。

 若いころ、研究のため自転車で群馬から東京まで往復二百四十キロをコッペパンと水筒一つで日帰りした話を千恵子さんは直接聞いている。「知識に飢えていたんでしょうね。相沢が著した『「岩宿」の発見』は現在も増刷され、考古学を目指すもののバイブルとなっているようです」と話す。

 開館時間は午前九時半〜午後五時。月曜休館。入館料は一般三百円、高校生二百円、小中学生百円。開催中、毎週土曜の午後二時から解説会がある。問い合わせは同博物館=電0277(76)1701=へ。 (粕川康弘)

 

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