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【群馬】

写真語るロヒンギャ ミャンマー少数民族 迫害、貧困…館林で40点

ロヒンギャの女性の写真を撮影した新畑克也さん(右)と、日本で生活するロヒンギャのゾーミントゥさん=いずれも館林市で

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 ミャンマーで差別や迫害を受け、隣国のバングラデシュに逃れた少数民族ロヒンギャの現状を紹介する写真展「われわれは無国籍にされた−国境のロヒンギャ−」が「世界難民の日」の20日、館林市三の丸芸術ホールで始まった。いずれも写真家の狩新那生助(かりにいなしょうすけ)さんと新畑(しんばた)克也さん(39)が現地の難民キャンプなどで撮った作品約40点が並ぶ。23日まで。無料。 (池田知之)

 ミャンマー西部に住むイスラム系のロヒンギャは、仏教国ミャンマーでは不法移民として扱われ、国籍を与えられないなどの差別を受けている。二〇一七年八月には治安部隊と衝突し、国軍に家を焼かれたほか、殺されたり、性暴力を受けたりした。このため、約七十万人がバングラデシュに逃れて難民化。難民キャンプの衛生状況は劣悪で、子どもたちは学校に行けず、大人は現地の人と仕事の取り合いになっているという。

 写真展は、在日ビルマ・ロヒンギャ協会とNPO法人無国籍ネットワークが共催。日本で暮らす三百人のロヒンギャのうち、二百六十人が館林市にいることなどから、同市で開催した。

 写真はミャンマー国内の避難民キャンプにある狭い小屋でコーランを読む子どもたちや、粗末な建物が立ち並ぶバングラデシュの難民キャンプの厳しい現状、あどけない笑みを浮かべる女の子などさまざまだ。

 二〇一七年十二月と、今年二月に難民キャンプに赴いた狩新那さんは「長いキャンプ生活で疲弊したのか、二月にはどんよりとしたあきらめムードが漂っていた」と厳しい現状を指摘する。

 新畑さんは「避難民キャンプにいるロヒンギャは自由に生活できず、買い物にも出られない。自分が見てしまったからには、写真で伝えたい」と話す。

 二十日は、埼玉県川越市でリサイクル業を営むロヒンギャのゾーミントゥさん(47)が来場。一九九八年に来日し、二〇〇二年に初めてロヒンギャとして難民認定を受けた。日本にいるロヒンギャのうち十九人が難民認定されないため、仕事をしたくても雇ってもらえないという。「写真展でロヒンギャの厳しい現状を大勢の人に知ってほしい」と訴える。

 写真展は午前十時〜午後九時。最終日まで狩新那さんらが常駐し、質問などを受け付ける。

バングラデシュの難民キャンプで薪を拾う子どもの写真と、撮影した狩新那生助さん

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