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【群馬】

前橋空襲めぐる心情熱演 市内で8月 市民ミュージカル

本番の衣装とメーク姿で通し練習をする出演者ら=前橋市のK’BIX元気21まえばしで

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 前橋空襲を題材にした市民ミュージカル「鎮魂華(ちんごんか)」の稽古が八月の本公演に向けて進んでいる。同ミュージカルは、前橋空襲を題材にした三部作の最終作。出演者らは空襲の歴史を伝えようと稽古に熱が入る。 (市川勘太郎)

 前橋空襲は一九四五年八月五日夜、米軍のB29爆撃機の攻撃により、五百三十五人が犠牲になり、被災者は六万人以上とされる。

 同空襲の惨禍を風化させずに後世に伝えようと、「まえばし市民ミュージカル実行委員会」が、二〇一五年に「灰になった街」、一七年には「我愛〓(ウォーアイニー)」を上演した。出演者はオーディションで選ばれた市民。

 三部作最後となる「鎮魂華」は、一九四〇年から四五年までの前橋と米・カリフォルニアが舞台。米留学から戻った華道の家元の兄妹、石器の発掘に夢をかける若者たち、前橋から米国に渡り、その後、B29の爆撃手として前橋を空襲する日系米国人らを中心に物語が進む。時代に翻弄(ほんろう)され出会いや別れを経験する主人公たちの複雑な心情や葛藤を歌や踊りで表現する。

 今回は市民八十三人が出演し、昨年八月から稽古を重ね、今月から一幕、二幕を続けて演じる通し稽古を重ねている。二十三日に同市千代田町の「K’BIX元気21まえばし」ホールで行われた通し稽古では、本番の衣装とメーク姿の出演者が全場面の動きを確認し、舞台監督などから細かな指示を受けていた。

 脚本と演出を手掛ける同実行委員会の新陽一実行委員長は「これまでの作品はそれぞれ独立しているが、一、二作と関連するエピソードも盛り込み、前橋空襲で爆弾を落とされた側だけでなく、落とした側の苦悩を描いた。選択を迫られる日系人の苦悩が大きな比重を占めている」と見どころを語る。その上で「前橋空襲を知ってもらい、当時の人たちに思いをはせるきっかけになれば」と話す。

 公演は八月三、四日午後二時から前橋市の昌賢学園まえばしホールで上演する。チケットは同ホールのほか大胡シャンテマルエホールで販売している。チケット一般千五百円、高校生以下千円。全席自由。

 問い合わせは、実行委員会事務局(同市文化国際課)=電027(898)6522=へ。

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