東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 群馬 > 記事一覧 > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【群馬】

<政治決戦ぐんま>争点の現場から Gメッセ群馬 知事選候補、開業後負担に不安

建設工事が進む「Gメッセ群馬」=高崎市で

写真

 21日投開票の知事選では、県政最大の事業として高崎市に建設中の集客施設「Gメッセ群馬」が争点の一つに上がっている。無所属新人の候補2人のうち、1人は事業を批判し、もう1人は運営に厳しい見方を示す。大沢正明知事が「人口減少対策」を掲げて推進する重点事業だが、将来的に県政の重荷になりかねない懸念が出ている。 (菅原洋)

 約十一ヘクタールという広大な高崎競馬場跡地。建物はシートで覆われ、施設の鉄骨工事は大体終わり、内外装や設備の工事が進む。

 敷地内で六月下旬、関係団体の代表者らが出席して県コンベンション推進協議会が開かれた。施設に期待する声は多かったが、「近くには高崎市の高崎芸術劇場も開館する。二つの施設でイベントが重なり、周辺に大渋滞が起こるのでは」と心配する声もあった。

 Gメッセ群馬は法人やイベントなどの利用を想定し、約一万平方メートルの展示場を設け、会議室を含めて四階建ての延べ床面積約三万三千平方メートル。大型立体駐車場もあり、来年四月に開業を予定する。

 県は事業費を約二百八十億円と公表しているが、建設に伴う周辺道路の整備費や敷地の賃料などを合わせると実態は約三百五十億円かかる。

 本年度末の県債残高は当初予算案の段階で一兆二千六百七十九億円と過去最高を見込み、県民一人当たりの借金は約六十四万円。施設により、この借金の負担が重くなる。

 大沢知事は「県内産業のさらなる発展や新たな産業の創出、若者や女性の雇用創出を図る」と説明する。

 しかし、出馬している県労働組合会議副議長の石田清人さん(62)=共産推薦=は「施設を知らない有権者も多く、生活からは懸け離れており、実際にどれほどの県民が利用するのか。庶民が苦しんでいるのに、莫大(ばくだい)な税金を使い、実際に経済効果があるのか」と疑問を投げ掛ける。その上で「開業後も維持管理費が県政の負担になるだろう。暮らしに税金を使うべきだ」と苦言を呈している。

 一方、元参院議員の山本一太さん(61)=自民、公明推薦=は「施設が完成するからには、いかに活用するかを考えたい」との立場を示す。ただ、「知事になれたら、いろいろな人から意見を聞かなければならない。(コンサートで利用が想定される)音楽関係者の話は既に聞いたが、極めて厳しい評価だった。よほど知恵を働かせないと、施設を活用するのは相当大変だ」と指摘している。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報