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【群馬】

<志尾睦子のそふとフォーカス> (73)お客さまが築いた信頼

井浦新さん(前列左)から「皆で一緒に撮ろう!」との声に、舞台から降りて写真撮影に臨む皆さん。ありがたい1枚=高崎市で

写真

 先週末はまたにぎやかで楽しい舞台挨拶があった。その理由の一つに登壇者の数がある。今回は監督とメインキャスト三名による、総勢四名だった。五十八席の小さな劇場でこの人数はなかなか豪華だ。そういえば、最近では監督おひとりのご登壇ではなく俳優さんとご一緒というのが多くなってきたように思う。

 シネマテークたかさきを設立した際、できるだけ多くの監督や関係者をお呼びしたいと思って始めた舞台挨拶だけれど、正直なところ私の場合そこに俳優さんは含まれていなかった。映画祭を長くやっているので、いろんな意味で地方上映の際の俳優稼働は難しいことをよくよく知っていたからだ。誰に対しても安全で安心な上映をするというのは時に難しいことがある。

 ここのところはそれがとてもスムーズにいくようになった。それはお客さまのご理解とご協力がとても大きい。自分だけが良い思いをすればいいという方がいらっしゃらないから、皆が約束事をきちんと守り、監督や俳優をおもてなししようとしてくださる。これは関係者への信用度にもつながる。ありがたいことだと思う。

 高崎ならば安心なので。と関係者から異口同音に言ってもらえるようになった。だから俳優も監督も安心して行ってもらえますと。これは劇場のことだけではなく迎え入れるお客さま全員に向けられた言葉だ。今回も、永瀬正敏さん、菜葉菜さん、井浦新さんというそうそうたる皆さんをお迎えすることとなり、急きょ追加上映も行うことになったが、何一つ混乱しなかった。舞台挨拶に加えてサイン会もしてくださるというので、正直なところ時間配分が難しいに違いないと思っていたが、全てがオンタイムで進んだ。

 シネマテークたかさきで舞台挨拶とサイン会を終えると急いで高崎電気館へ移動し、車から降りたらそのまま劇場内へ。いつものことながら、お客さまのご協力なくしてはできなかったスケジュールであり、この場をお借りして御礼申し上げたい。

 映画を作るのも見る場を作るのも人だ。と、改めて思った夏の始まり。

 (シネマテークたかさき総支配人)

 

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