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【群馬】

<志尾睦子のそふとフォーカス> (80)秋の始まりスポーツ日和

明るかった試合開始から夕暮れに移りゆく時。何ともいえない美しさだった=高崎市の宇津木スタジアムで

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 秋になった。九月に入った途端に気候も心もすっかり秋だ。九月最初の休日は、スポーツ観戦に赴いた。「JAPAN CUP国際女子ソフトボール大会 in 高崎」である。二〇一六年から高崎で開催されているが、昨年までの城南球場から会場が変わり、今年は新しくできた高崎市ソフトボール場「宇津木スタジアム」での開催だった。新しい場所へ行くというのもワクワク感が募る。大会は八月三十日(金曜日)から始まっていたけれど、一日(日曜日)の観戦を楽しみに数日を過ごした。

 土曜日に打ち合わせの移動途中で高崎駅東口を通ったら、どこからか「志尾さーん」と声がした。声の主を探そうとキョロキョロしていたら、ジャージー姿でキャップをかぶった知り合いの市スポーツ課職員の方が、ニコニコとこちらへ走って来た。「乗りますか!」と聞かれ、何のことかと思ったら、球場までのシャトルバスの事だった。「あ、違うの。乗らないの」と言った時の彼女があまりにも残念そうな顔だったので、何だかとても申し訳ない気分になった。涼しくなってきたとはいえ、日差しは強く風がよく通るロータリーで、三日間、彼女たちは交代でシャトルバスの受け付けをしているのだ。これぞ縁の下の力持ちである。「明日は観に行くからね!」と、ねぎらうと、また今度はとびきりのうれしそうな顔を見せてくれた。こうやって支える人たちがいてこその一大イベントなんだと改めて思い、ジンと来てしまった。

 そして一日の大会最終日。考えてみればスポーツに縁遠かった私は、ソフトボール専用球場を見るのは初めてだった。コンパクトで美しい球場で、世界の一流選手たちの試合を間近で見られるとは本当にありがたく至福の時間だった。チェコと台湾との3位決定戦では、0−0で迎えた七回裏で、チャイニーズ・タイペイが1点入れての勝ち。本当に勝負というのは分からないものだと感激し、続くアメリカ対日本の決勝戦も大興奮で幕を閉じた。すがすがしく、エネルギーチャージがしっかりできた秋の始まりだった。

 (シネマテークたかさき総支配人)

 

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