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【群馬】

総社町の歴史、記憶から着想 前橋ゆかりの作家ら30点 旧本間酒造などに展示

酒のたるをモチーフにした作品=いずれも前橋市で

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 地域の歴史や記憶を掘り起こし発信しようと、前橋市ゆかりのアーティストらによる展覧会「ソウウレシ」が7日、前橋市総社町の旧本間酒造店舗兼主屋などで始まった。住民から聞いた話を基にした作品など、9作家の約30点を展示している。 (市川勘太郎)

 市内の弁天通り商店街でギャラリーを開く「ya−gins(ヤーギンズ)」の八木隆行さん(48)が初めて主催し、「ソウウレシ」は同酒造の銘柄「惣嬉(そううれし)」から取った。市の二〇一八年度まえばし市民提案型パートナーシップ事業に提案し、採用された。

 旧本間酒造は一九二三(大正十二)年建築で、六九年まで実際に醸造していた。店舗兼主屋などは二〇一六年、国登録有形文化財に指定された。

 市内出身のアーティスト後藤朋美さんは「百姓等建(ひゃくしょうらだてる)」などを出品。後藤さんは地元の歴史を住民らから聞き作品にした。

 関ケ原の戦い後の一六〇一(慶長六)年、総社藩主の秋元長朝(ながとも)は、年貢を三年間免除し、利根川から用水を畑に引く工事を領民と協力して行い、領内を農業で立て直したと伝わる。農民らは感謝しようと一七七六(安永五)年、一握りの米を持ち寄り地元の光厳寺に「力田遺愛碑(りょくでんいあいのひ)」を建立した。作品では用水や一握りの米を表現した。

 後藤さんは「作品を通して総社町の歴史や酒造での出来事に思いをはせる機会になれば」と話した。展覧会は二十三日までの金、土、日、祝日のみ開催。時間は午前十一時〜午後六時。入場料は五百円。

農民らが建てた力田遺愛碑から着想を得た後藤朋美さんの「百姓等建」

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