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【群馬】

上野国分寺跡 掘っ立て柱塀の柱穴が出土

出土した掘っ立て柱塀の柱穴(中央の土を掘り下げた部分)=前橋市で

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 県教育委員会は九日、発掘調査している前橋市元総社町の国指定史跡「上野(こうずけ)国分寺跡」で、八世紀後半の掘っ立て柱塀の柱穴が出土したと発表した。

 県教委文化財保護課の橋本淳指導主事は「掘っ立て柱塀は、その段階で既に建立されていた金堂などの主要な建物を庶民の目から隠し、国分寺の荘厳さを醸し出す役割があったのではないか」とみている。

 調査は今年五月に始まり、柱穴が見つかったのは寺の南辺東側。その上では既に土塀の跡も出土し、そばに復元している。掘っ立て柱塀は土塀を建てる前に、二十〜三十年程度あったとみられる。

 柱穴は約八十センチの方形状で、その中に直径約三十センチの木とみられる柱があったという。柱穴は一定の間隔であった可能性が高く、板塀を建てたとみられる。

 柱穴の北側に隣接し、十世紀以前の内溝(幅三メートル、深さ一メートル)も出土。今回の調査により、まず板塀を建て、次いで寺の最盛期に土塀を巡らせ、衰退期には区画が目的の内溝だけあったという推移が分かった。

 県教委は十五日、午前十一時、午後二時、同四時、現地説明会を開く。集合場所は近くの展示施設「上野国分寺館」前で、事前予約は不要。 (菅原洋)

 

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