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【群馬】

「死ね」発言 別の生徒聞いたか 前橋・高2死亡 友人2人が証言

いじめの舞台となった県立勢多農林高=前橋市で

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 前橋市の県立勢多農林高二年だった伊藤有紀さん=当時(17)=が二月に自殺したと疑われる問題で、有紀さんが亡くなる二週間前に同級生から「死ね」と言われたとされる際、別の生徒二人が近くで聞いたとみられることが、有紀さんの友人二人の証言で分かった。この発言は三月に学校が公表した基本調査結果では、言ったという本人が否定し、聞いた人もいないとしていじめと認めていない。有紀さんの父親(63)は、県教育委員会が設けた有識者らによる県いじめ問題等対策委員会が現在進める調査で、発言を確認していじめと認めるように求めている。 (菅原洋、市川勘太郎)

亡くなった伊藤有紀さん(遺族提供)

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 基本調査結果によると、一月十八日、ホームルームの時間に二月に予定されたクラス発表の配役を打ち合わせ、ヒロイン役となった有紀さんに対して複数の生徒が否定的な発言をした。学校はこの点については、いじめと認めている。

 有紀さんは同日放課後に清掃当番をした際、「死ね」と言われたと担任教員に訴えた。直前のいじめに関連する発言という。担任教員が発言したとされる生徒に確認したが、否定された。基本調査でも、この発言を聞いたとの証言は得られなかった。

 しかし、有紀さんから一月十八日の直後に話を聞いた二人の友人はいずれも取材に、「有紀さんから同級生に『死んじゃえばいいのに』と言われたと打ち明けられた」と証言した。

 有紀さんの話では、発言は周囲に聞こえる大きな声で、発言者と有紀さんを除いて近くにいた生徒二人に聞こえたはずという。

 有紀さんは近くにいた生徒二人の名前は挙げなかったが、学級日誌に記録された清掃当番を当たれば特定できる可能性がある。

 有紀さんの友人は「有紀さんは明るくて一緒にいて楽しく、特別な子だった。(対策委は)発言を聞いた生徒にきちんと確認してほしい」と求めている。

 有紀さんは発言について、別の生徒や母親に相談したことも分かっている。

 有紀さんの父親は「『死ね』と言われたのは亡くなる二週間前なのだから、自殺の引き金になったのではないか。(対策委と県教委は)この発言を調査していじめと認め、既にいじめと認めた配役の件を含めて自殺の直接の原因と認定するべきだ」と強調している。

 

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