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【群馬】

高崎芸術劇場の開館で群響と市民 「歓喜の歌」で幕開け祝う

新しい劇場に「歓喜の歌」を響かせる群響と高崎第九合唱団=高崎市の高崎芸術劇場で

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 高崎市がJR高崎駅東口に整備した高崎芸術劇場(栄町)が二十日開館した。同劇場を新たな活動拠点にする群馬交響楽団と高崎第九合唱団(約三百人)がベートーベンの「交響曲第九番」を披露し「歓喜の歌」で幕開けを祝った。市が「音楽と舞台芸術の殿堂」とアピールする同劇場。近くに県の大型コンベンション施設「Gメッセ群馬」が来春完成予定で、一帯は国内外から人や情報が集まる交流拠点として期待がかかる。一方で両施設の競合や周辺の渋滞が課題となりそうだ。

 演奏会は二回あり、公募の市民ら計約四千人が聴き入った。演奏会に先立つ式典で富岡賢治市長は「高崎の音楽、文化の環境を一新し、人や文化が交流する街にしたい」、群響の元音楽監督で劇場特別顧問の大友直人さんは「劇場は市民、県民の子どものようなもの。生まれたばかりなので時間をかけて育ててほしい」とあいさつした。

 県内はマイカー社会だが劇場敷地内に一般駐車場はなく、周辺の駐車場不足が心配される。高崎駅からペデストリアンデッキで結ばれ、市は公共交通の利用を呼び掛けるが、送迎の駐車待ちや高齢者らの利便性向上に向けた対応が課題だ。Gメッセ群馬とイベントが重なる場合、さらに混雑する可能性もある。

 市はメインとなる大劇場(約二千席)で公演の際、駅西口の市営駐車場と劇場とを往復する無料の送迎タクシーを運行。劇場近くでは民間企業二社が立体駐車場を建設中で、来年五月ごろに完成すると計約千台分が確保できる見通しだ。

 市都市集客施設整備室の担当者は「心配はあるが周辺に分散する駐車場により緩和できる。Gメッセ群馬は約二千台収容でき、両施設とも利用者が慣れれば円滑に対応できる」と話す。

 Gメッセ群馬との競合を懸念する声に、劇場の佐藤育男副館長は「芸術劇場は音質にこだわる演奏や舞台。一度に何千人も集める大規模な催し中心のGメッセ群馬とは異なる」と強調。「役割分担しながら連携し、相乗効果を上げたい」と話す。 (石井宏昌)

 

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