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【群馬】

<志尾睦子のそふとフォーカス> (82)秋風と映画上映

月とスクリーンのマッチングが何ともすてきな雰囲気を醸し出す=埼玉県川口市で

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 秋風が心地よく、野外上映に最適な季節になってきた。暑くもなく、寒くもなく体にはとてもいい条件だ。とはいえ、秋はそれなりに雨も降れば風の強い日もある。お天気との相性が上映会を左右することもあるから日頃からの行いには注意を払わなければと思ったりする。

 さて、先日、埼玉県川口市にあるSKIPシティで行われた全国コミュニティシネマ会議で、すてきな野外上映に出くわした。映像ホールでの会議を終えるとすっかり夜になっていた。施設内にあるレセプション会場へは一度建物を出て中庭から別棟に行かなければならないのだけれど、歩いていたら目の前に巨大な何かが目に入ってきた。何かと思えば、スクリーン。と言っても私が見慣れているものではなく、最近日本でも流通し始めたバルーンスクリーンではないか。うわさでは聞いていたので、お目にかかりたいと思っていたけれど、ここで会えるとは。そもそも今回、野外上映があることすら知らなかったので個人的にとてもとてもうれしい対面となった。

 バルーンスクリーンは、土台から全ての形状が出来上がっていて、そこに空気を入れて膨らませることで自立する仕組みになっている。費用がそれなりにかかるのは想像に難くないが、重くて大きな足場を必要とする物からすれば、見え方もソフトで野外上映には雰囲気も良いような気がする。

 スクリーンが設置されていたのはレセプション会場入り口前の広場。上映準備を横目にしながら外で知り合いと話をしていたら、いつの間にかレセプションが始まっていた。その部屋はガラス張りで、どうやら中からも見られる位置に設置されていたようだ。短編映画が上映されていて、一つはジョージア(グルジア)の山の上で映画上映をする様子を捉えたドキュメンタリーだった。これがまた胸を打つとてもすてきな作品だった。

 一回目は知り合いと話をしながら、二回目はベンチに座ってゆっくりとその映画を堪能した。時折、自転車や通行人がスクリーン前を横切るのがまた良くて、本当にすてきな秋の夜となった。

 (シネマテークたかさき総支配人)

 

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