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【群馬】

事故現場へ慰霊登山 県防災ヘリ墜落事故 遺族会会長、山本知事ら

防災ヘリの墜落事故現場で献花する遺族の田村富司さん(中央)=中之条町で

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 県の防災ヘリコプター「はるな」が昨年8月に墜落して乗員9人が死亡した事故で、遺族会会長の田村富司さん(78)と山本一太知事らが28日、中之条町の山中にある事故現場へ慰霊登山した。 (菅原洋)

 慰霊登山は先月に事故から一年を迎えた上、遺族から県に登山道などの整備を求める声が上がっているため、県が企画した。

 参加したのは、犠牲者が出た吾妻広域消防本部と県の職員を含む約二十人。一行は渋峠の長野県側にある入山口から登山し、草津峠を経て計約六キロの険しい山道を約二時間かけて現場へ到着した。

 田村さんは同消防本部の職員だった息子の研さん=当時(47)=を失った。研さんは指導救命士の資格を持ち、昨年一月に草津町の草津白根山が噴火した際に救助活動で活躍した。

 事故現場で田村さんは報道陣に「遺族には子どももいる。距離を歩かず、危険のない登山道を整備してほしい。この現場に慰霊碑を建立するのは難しく、遺族が訪れやすい場所に建ててほしい」と求めた。

 山本知事は報道陣に「高齢の方ではかなり難しい道もあり、下りで足を滑らせると危ない場所もある。ご遺族の要望を最大限生かす形で登山道や慰霊碑の整備を進めたい」と述べた。

 国有林の事故現場には、墜落の衝撃や救助作業時に伐採された切り株や幹が生々しく残る。報道陣の取材に先立ち、一行は全員が黙とうし、田村さんや山本知事らが献花した後、一人ずつ線香を手向けて手を合わせた。

 

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