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【群馬】

生家を再生、ギャラリーに 太田出身のデザイナー中村さん 自作の広告ポスター展示

ギャラリーをオープンした中村さん=太田市で

写真

 大手広告代理店で数々の企業広告を担当した太田市出身のデザイナー中村政久さん(68)が故郷に戻り、空き家となっていた生家を再生してギャラリー「OTA ART GARDEN」をオープンした。広告や芸術作品の発表の場として、故郷の活性化につなげたいと意気込む。

 中村さんは太田高校から東京芸大に進んでデザインを学び、電通に入社。トヨタやサントリーなど大手企業の広告を手がけ、世界各国でも活躍。母校・東京芸大デザイン科の非常勤講師も務めた。

 生家は東武韮川駅(太田市台之郷町)の真ん前。両親が戦前から十年前まで米穀肥料店を営んでいた。ギャラリーは木造店舗や倉庫の梁(はり)をそのまま生かした。店舗で使っていた資材用のパレットなどで電車待ちの人のためにベンチを用意。長火鉢や古いミシン台の上に蔵書を並べた。

 こけら落としとして一九九八年の開局から約十年にわたって携わり、中村さんが「自分史のようなもの」と語るラジオ局「J−WAVE」のポスター約五十枚を二十日まで展示中。入場無料。当時のコンセプトは「見えないラジオ局を見えるようにする」。首都圏の駅を埋め尽くした「伝説のポスター」とも言われる。

 東京・銀座に事務所を構えていた時に比べると仕事量は十分の一に減り「今はただのおじさんです」と笑う中村さん。今後はギャラリーで自分以外の広告や芸術作品も展示し、「故郷に付加価値をつけたい」と夢を膨らませている。(粕川康弘)

 

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